ドセタキセルとゲフィチニブは既治療進行非小細胞肺癌に対して同等の効果

e0156318_16543629.jpg

Kim ES et al. Gefitinib versus docetaxel in previously treated non-small-cell lung cancer(INTEREST): a randomised phase III trial . Lancet 2008.

Lancetに正式に掲載された、INTEREST試験。

Iressa Non-small cell lung cancer Trial Evaluating REsponse and Survival agaist Taxotere(INTEREST)試験では全生存期間中央値はゲフィチニブ群が7.6ヶ月であったのに対しドセタキセル群は8.9ヶ月、1年生存率はゲフィチニブ群が32%でドセタキセルは34%、ハザード比は1.020(96%信頼区間 0.905-1.150)であり、ドセタキセルとゲフィチニブは既治療進行非小細胞肺癌に対して同等の効果があることが初めて証明された。

# by otowelt | 2008-11-30 16:57 | 肺癌・その他腫瘍

大麻は肺癌のリスクを上昇させる


Wikipediaより
『大麻(たいま)ないしマリファナ (Marijuana) は、アサの花・茎・葉を乾燥させ、細かく切り刻み、調理または燃やすなどして発生した煙を吸引して使用する麻薬の一種であり、嗜好品や医療薬として用いられている。マリファナはメキシコ・スペイン語で「安い煙草」の意味。これは大麻の繁殖力が強く、野草として自生していたために安価に手に入ったことからメキシコでこの呼称が一般的になり、これがアメリカへと伝わって世界中にマリファナという呼称が定着した。』

なんかロシアの力士で一時期話題になった大麻。

e0156318_16215722.jpg

Cannabis use and risk of lung cancer: a case–control study. Eur Respir J 2008; 31: 280–286

79人の肺癌患者と324人のコントロール患者が登録されて、検討された。
これによれば、大麻吸入は肺癌のリスクを8% (95% CI2–15)上昇させる。

# by otowelt | 2008-11-26 16:31 | 肺癌・その他腫瘍

吸入ステロイドは女性の全死亡率と心血管イベントによる死亡率を減少

e0156318_1442958.jpg

Prospective Study of Inhaled Corticosteroid Use, Cardiovascular Mortality, and All-Cause Mortality in Asthmatic Women. Chest 2008;134;546-551

吸入ステロイドは女性の心血管イベントの減少と死亡率の減少をもたらす。
2671人の女性が登録され、その中には喘息やCOPDの患者がいた。
全体の54%が吸入ステロイドを使用していた。
吸入ステロイドは、死亡率を減らした(オッズ比 0.58;95%CI 0.36-0.92)。
また、心血管イベントによる死亡も減らした(オッズ比 0.35;95%CI 0.13-0.93)。
しかしながら、癌による死亡や他の原因による死亡は減らさなかった。(当たり前だが)

だからといって、診療内容に大きな差がでるわけではないのだが。

# by otowelt | 2008-11-26 14:43 | びまん性肺疾患

EGFR変異と肺腺癌の良好な予後についての具体的な論文

EGFR変異は肺腺癌での良好な予後とゲフィチニブ治療による
サバイバルベネフィットをかなり予測する

e0156318_1356545.jpg


EGFR Mutations Predict Survival Benefit From Gefitinib in Patients With Advanced Lung Adenocarcinoma: A Historical Comparison of Patients Treated Before and After Gefitinib Approval in Japan. Journal of Clinical Oncology, Vol 26, No 34 (December 1), 2008: pp. 5589-5595


INTACT、TRIBUTE studyではEGFR-TKI投与にかかわらず、EGFR変異患者は変異のない患者と比べて長く生存した。
本試験では肺腺癌患者のサバイバルベネフィットにEGFR変異やその他因子がゲフィチニブ治療の予後予測因子となるか、ゲフィチニブ承認前後で比較。

EGFR変異と生存期間延長との間には有意な交互作用がみられ(P=0.045)、
EGFR変異がイレッサの延命効果を予測する因子であった。
背景因子を揃えてハザード比を出した場合、ゲフィチニブ承認前後で
ハザード比0.47(P<0.001)EGFR変異あり、なしでハザード比0.76(P=0.88)だった。

またEGFR変異が、ゲフィチニブ治療と関係なく予後を規定する因子であることも示唆。
ちなみにDELとL858Rの変異を持つ患者の間でOSに差は見られなかった
(MST:15.6 v 12.8M HR:0.86 P=0.58)。

DELとL858Rの間に奏効率の差は見られなかった (29% v 35% P=0.49)。

# by otowelt | 2008-11-26 13:58 | 肺癌・その他腫瘍

腺癌・大細胞癌でCDDP+MTAが有用

e0156318_1283362.jpg

JPhase III Study Comparing Cisplatin Plus Gemcitabine With Cisplatin Plus Pemetrexed in Chemotherapy-Naive Patients With Advanced-Stage Non–Small-Cell Lung Cancer
Journal of Clin Oncol 26:3543-3551, 2008


NSCLCのファーストラインに対する、シスジェムVSシスアリムタ。
イーライリリー!って感じのスタディだが、
サブセット解析でMTA/CDDP群において、
腺癌と大細胞癌で、より長い生存期間が得られた。

ちなみに、doseは以下の通り。
 CDDP 75 mg/m2
 MTA 500 mg/m2   q 3 weeks × 6 cycles

うちでも中皮腫でアリムタをよく使うが、
そんなに副作用も大きくなく、PSさえよければ
認容性は高いのではないだろうか。

# by otowelt | 2008-11-24 12:14 | 肺癌・その他腫瘍