COVID-19:論文記事まとめページ

COVID-19:論文記事まとめページ_e0156318_1133039.png ブログ「呼吸器内科医」で書いたCOVID-19の論文記事をまとめたページです。

2020年2月25日時点34記事あります。中にはプレプリントの記事もありますでの解釈には注意いただきますようお願い申し上げます。
 

■記事
・参考記事1:2019-nCoV肺炎138例の後ろ向き検討
・参考記事2:2019-nCoV肺炎137例の後ろ向き検討(三次病院)
・参考記事3:COVID-19:急性呼吸器疾患1099例の臨床的特徴
・参考記事4:COVID-19:肺炎の胸部CTの経時的所見
・参考記事5:COVID-19:China CDCによる72314人の解析結果
  → 2020年2月24日 medRxivからJAMA掲載となりました。
・参考記事6:COVID-19:好酸球減少がSARS-CoV-2陽性診断に寄与?
・参考記事7:COVID-19:SARS-CoV-2肺炎のシステマティックレビュー
・参考記事8:COVID-19:主要薬剤のドッキング解析
・参考記事9:COVID-19:小児34例の臨床的特徴
・参考記事10:COVID-19:医療従事者30例の臨床的特徴
・参考記事11:COVID-19:浙江省における62例の臨床的特徴
・参考記事12:COVID-19:癌患者のCOVID-19は重症イベントリスクが高い
・参考記事13:COVID-19:濃厚接触者8274人の解析による共感染の存在
・参考記事14:COVID-19:肺炎63例の胸部HRCT所見
・参考記事15:COVID-19:初期診断において胸部CTはRT-PCRよりも感度がよい
・参考記事16:COVID-19:SARS-CoV-2は病初期からTリンパ球が減少する
・参考記事17:COVID-19:鼻腔・咽頭のウイルス量の推移
・参考記事18:COVID-19:94例の胸部CT所見の推移
・参考記事19:COVID-19:武漢と上海の不安・行動変容
・参考記事20:COVID-19:武漢のICU入室例52例の後ろ向き観察研究
・参考記事21:COVID-19:家族内クラスターから考察した無症候性キャリアからのSARS-CoV-2伝播
・参考記事22:COVID-19:140例の解析からみたリンパ球と好酸球の関係
・参考記事23:COVID-19:好中球/CD-8陽性T細胞比は重症の予測因子
・参考記事24:COVID-19:ARDS 53例の検討
・参考記事25:COVID-19:患者の半数で便中SARS-CoV-2が陽性
・参考記事26:COVID-19:ロピナビル/リトナビル、ウミフェノビルに症状軽減・ウイルス陰性化の効果みられず
・参考記事27:COVID-19:親子3人の家族内クラスター
・参考記事28:COVID-19:9研究50404人の解析
・参考記事29:COVID-19:PCR検査は喀痰検体と咽頭検体のどちらがよいか?
・参考記事30:COVID-19:重慶における退院例51人の検討
・参考記事31:COVID-19:短期死亡を予測するインデックス
・参考記事32:COVID-19:臓器傷害はサイトカインストームではなくウイルス感染そのものに起因
・参考記事33:COVID-19:81例の胸部CT所見の推移
・参考記事34:COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する





# by otowelt | 2020-02-29 00:20 | 感染症全般

COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する

COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する_e0156318_1013880.png 便中に排出されていたとしても、それが実臨床で主な感染経路となるリスクは高くないと思います。下痢でシャーシャーなら話は変わるかもしれませんが。COVID-19における下痢はまれです。

・参考記事:COVID-19:患者の半数で便中SARS-CoV-2が陽性

Yilin Hu, et al.
SARS-CoV-2 May Persist in Digestive Tract Longer than Respiratory Tract.
Preprints 2020, 2020020354


概要:
 COVID-19は世界中に拡大している。この感染症は呼吸器系を侵すが、便中にウイルスRNAが排出される症例が報告されている。これが潜在的な感染経路になる可能性も示唆されている。このケースシリーズでは、3人のCOVID-19患者(消化器症状はなし)に対して、鼻咽頭・肛門スワブをおこなったところ、呼吸器系のスワブが陰性化しているにもかかわらず、肛門スワブ陽性が遷延していた。
COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する_e0156318_16293334.png
(3例の肛門スワブの経過:文献より引用)




# by otowelt | 2020-02-26 00:25 | 感染症全般

COVID-19:81例の胸部CT所見の推移

COVID-19:81例の胸部CT所見の推移_e0156318_1013880.png 類似の研究は過去にいくつかありましたね。Lancet Infectious Diseasesから、81例を検討した報告です。武漢市金銀潭医院の論文の数がスゴイ。

・参考記事:COVID-19:肺炎の胸部CTの経時的所見
・参考記事:COVID-19:94例の胸部CT所見の推移

Heshui Shi, et al.
Radiological findings from 81 patients with COVID-19 pneumonia in Wuhan, China: a descriptive study
Lancet Infectious Diseases, DOI:https://doi.org/10.1016/S1473-3099(20)30086-4


背景:
 SARS-CoV-2によって引き起こされるCOVID-19による肺炎患者の集団発生は、中国武漢から報告さえた。われわれは、疾患の経過ごとのCT所見の違いについて記述する。

方法:
 次世代シークエンスあるいはRT-PCRでCOVID-19と診断された患者で、武漢にある2病院(武漢市金銀潭医院あるいは華中科技大学同済医学院)のいずれかに入院し、連続的に胸部CT検査を撮影された人を後ろ向きに同定した。患者は、症状発現から初回の胸部CT撮影までの時間によって4群に分けられた。

グループ1:症状発症前に胸部CTを撮影された無症候性の患者
グループ2:症状発症から1週間以内に胸部CTを撮影された患者
グループ3:症状発症から1~2週間に胸部CTを撮影された患者
グループ4:症状発症から2~3週間に胸部CTを撮影された患者

これら4群の画像所見や分布を解析し、比較した。

結果:
 2019年12月20日~2020年1月23日に81人のCOVID-19患者が入院した。42人(52%)が男性で、39人(48%)が女性だった。平均年齢は49.5±11.0歳である。合併症は、糖尿病10人(12%)、高血圧12人 (15%)、慢性呼吸器疾患9人(11%)、心血管疾患8人(10%)だった。
 発熱は59人(73%)にみられた。咳嗽は48人(59%)、呼吸困難は34人(42%)にみられ、グループ2よりもグループ4のほうが頻度が高かった(p<0.0001)。本研究では末梢血リンパ球数に増減は観察されなかった。
 異常がみられた肺の区域数は10.5±6.4で、グループ1は2.8±3.3、グループ2は11.1±5.4、グループ3は13.0±5.7、グループ4は12.1±5.9だった。
 画像所見は、両側性(64人[69%])、末梢性(44人[54%])、辺縁不整(66人[81%])、GGO(53人[65%])が多くみられ、主に右下葉に観察された(225人[27%])。
 グループ1(15人)では、片側(9人[60%])、多発性(8人[90%])、GGO(14人[93%])が多くみられた。これらの陰影はグループ2(21人)になると、両側性(19人[90%])、びまん性(11人[52%])、GGO(17人[81%])と進展した。その後、グループ3(30人)・グループ4(15人)では、GGOは減少していき(それぞれ17人[57%], 5人[33%])、浸潤影や混合性パターンがよくみられるようになった(それぞれ12人[40%]、8人[53%])。
COVID-19:81例の胸部CT所見の推移_e0156318_1304468.png
(胸部CTで異常がみられた区域数:文献より引用)
COVID-19:81例の胸部CT所見の推移_e0156318_131549.png
(肺炎像の推移:文献より引用)

 2020年2月8日時点で、62人(77%)が退院していた。症状発現から退院までの平均期間は23.2±6日だった(範囲12-41日)。

結論:
 COVID-19の肺炎は、無症候性でも胸部CT写真の異常がみられることがあり、すみやかに片側限局性からびまん性両側性GGOへ進展し、1-3週間で浸潤影を混じるようになる。画像所見と臨床・検査所見を組み合わせて評価することは、COVID-19の肺炎の早期診断に有用かもしれない。




# by otowelt | 2020-02-25 13:06 | 感染症全般

COVID-19:臓器傷害はサイトカインストームではなくウイルス感染そのものに起因

COVID-19:臓器傷害はサイトカインストームではなくウイルス感染そのものに起因_e0156318_1013880.png 朝のテレビでも「サイトカインストーム」がエライ取り沙汰されていましたね。ARDSはそうなんでしょうけど・・・。

Yishan Zheng, et al.
Comparative study of the lymphocyte change between COVID-19 and non-COVID-19 pneumonia cases suggesting uncontrolled inflammation might not be the main reason of tissue injury
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.19.20024885.


背景:
 COVID-19は2019年12月に中国武漢から発生し、世界中に拡大している。このウイルスは高い感染率を有し、特異な臨床的特徴を持つ。しかし、鍵となる病理学的メカニズムはよくわかっていない。そこで、ヒトの中におけるCOVID-19の主要な病理学的特徴を解明するべく、COVID-19患者の検査データを解析し、非COVID-19の肺炎と並行して比較検討した。

方法:
 COVID-19感染患者の検体の生化学所見とリンパ球を分析し、非COVID-19の肺炎症例のデータと比較した。この研究では、COVID-19の肺炎患者103人、非COVID-19の肺炎患者22人を登録した。検査所見は電子カルテから抽出された。リンパ球サブセットとフローサイトメトリー分析によるサイトカイン測定のために血液が採取された。

結果:
 合計125人が登録されCOVID-19は103人(55人が男性、平均年齢43.4±18.9歳)、非COVID-19の肺炎患者は22人(11人が男性、平均年齢36.7±10歳)だった。COVID-19患者のうち、重症が8人、非重症が71人、軽症が9人、無症候性が22人だった。
 COVID-19群と非COVID-19群では、CRP、LDH、AST、eGFR、Naに有意な差があり、COVID-19ではリンパ球サブセットの減少が観察された。相関解析では、リンパ球サブセットがCOVID-19の臓器傷害と逆相関しており、好中球や単球ではこれは当てはまらなかった。特にCD4陽性T細胞数がほとんどの生化学検査と有意な相関を示した。

結論:
 本研究では、COVID-19と非COVID-19の臨床的特徴に有意な差があり、特にリンパ球減少は臓器傷害と関連していることが分かった。特に、相関解析により、COVID-19患者の臓器傷害が、制御されてない炎症反応(いわゆるサイトカインストーム)ではなく、ウイルス感染そのものに起因することを示している。




# by otowelt | 2020-02-25 07:46 | 感染症全般

COVID-19:短期死亡を予測するインデックス

COVID-19:短期死亡を予測するインデックス_e0156318_1013880.png いろいろ考えて提唱されたのですが、リンパ球が除外されて結局のところ年齢とCRPだけという疾患非特異的なインデックスになってしまいました。SARS-CoV-2陰性例も含まれているので、当然市中肺炎も組み込まれているわけで・・・。

Jiatao Lu, et al.
ACP risk grade: a simple mortality index for patients with confirmed or suspected severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 disease (COVID-19) during the early stage of outbreak in Wuhan, China
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.20.20025510.


背景:
 SARS-CoV-2によるCOVID-19が中国武漢でアウトブレイクし、ヘルスケアリソースが逼迫してしまった。COVID-19の発生と死亡者数をより迅速に制御するための鍵となる、効率的マネジメントへのアプローチが必要である。COVID-19の確定例・疑い例について入院患者の臨床的特徴を記述し、死亡リスクを予測するインデックスを作成することを目的とした。

方法:
 この後ろ向き単施設コホート研究において、2020年1月21日~2月5日まで、COVID-19が疑われた武漢市漢口医院の入院患者を組み入れた。背景、臨床所見、検査データ、放射線学的および臨床的アウトカムが収集された。

結果:
 少なくとも入院後1回でも評価を受けた577人の患者の年齢中央値は55歳(IQR 39-66)で、254人(44.0%)が男性だった。22.8%(438人中100人)が重症肺炎で入院し、199人中75人(37.7%)がSARS-CoV-2陽性だった。
 SARS-CoV-2が陽性だった患者と陰性だった患者の臨床データ、検査データ、放射線学的データを比較した。中央値8.4日(IQR 5.8-12.0)の追跡期間の間、39人が死亡した。12日の累積死亡率は8.7%だった(95%信頼区間5.9-11.5)。死亡リスクを評価するインデックスとしてACPインデックスを提唱する。これは年齢(Age)、CRP(C reactive Protein)で構成される。このインデックスによって、患者を3群に分けたところ、累積死亡率は以下のようになった(P<0.001)。

・年齢60歳以上、CRP≧3.4mg/dL:33.2%(95%信頼区間19.8-44.3)
・年齢60歳以上、CRP<3.4mg/dL:5.6%(95%信頼区間0-11.3)
・年齢60歳未満、CRP<3.4mg/dL:0%
COVID-19:短期死亡を予測するインデックス_e0156318_10154689.png
(単変量解析と多変量解析:文献より引用)
COVID-19:短期死亡を予測するインデックス_e0156318_1041550.png
(生存曲線:文献より引用)

結論:
 COVID-19に対するACPインデックスは短期死亡を予測する。




# by otowelt | 2020-02-25 05:16 | 感染症全般

COVID-19:重慶における退院例51人の検討

COVID-19:重慶における退院例51人の検討_e0156318_822360.png 退院例ということですが、基本的には既知の知見で、目新しい情報はなさそうです。

liu lei, et al.
Clinical characteristics of 51 patients discharged from hospital with COVID-19 in Chongqing, China.
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.20.20025536


背景:
 2019年12月からSARS-CoV-2感染症(COVID-19)が中国武漢で発生しており、中国全土だけでなく世界中に拡大している。われわれは、武漢地域におけるCOVID-19の疫学的・臨床的特徴を記述し効果的な治療を探索した。

方法:
 後ろ向き単施設研究において重慶大学三峡病院から2020年1月29日~2月11日に退院した症例51例の患者を解析した。疫学、患者背景、人口動態、臨床所見、検査所見、画像所見、治療についてデータを抽出した。さらに、重症例と非重症例を比較した。

結果:
 COVID-19で入院した51例の年齢中央値は45歳(IQR 34-51、範囲16-68)で、32人(62.7%)が男性だった。43人(84.3%)が武漢あるいはその他湖北省地域への渡航歴があり、4人(7.7%)がCOVID-19患者との濃厚接触歴があった。
 臨床症状は発熱43人(84.3%)、咳嗽38人(74.5%)、倦怠感22人(43.1%)が多かった。リンパ球減少症が26人(51.0%)に観察され、CRP上昇は32人(62.7%)にみられた。
 GGOが胸部CTでよくみられた所見(41人[80.4%])で、局所的浸潤影は17人(33.3%)にみられた。
 28人(54.9%)の患者が漢方薬で治療を受けており、その全員がインターフェロンα1b注射、ロピナビル/リトナビルによる経口抗ウイルス薬を投与されていた。44人(86.3%)の患者がBacillus licheniformisカプセル治療を受けていた。10人(19.6%)が短期的(3-5日)全身性ステロイド治療を受けた。
 非重症例44人と比較すると、重症例7人は高齢(年齢中央値52歳 vs 44歳)で、糖尿病合併率が高く(57.1% vs 0%)、抗菌薬治療を受けやすく(100% vs 9.1%)、呼吸困難を訴えやすかった(85.7% vs 11.4%)。重症例の6人(85.7%)がネーザルハイフローを受け、その後非侵襲性換気へスイッチした。1人は挿管されたが、死亡した。残りの50人は全員軽快退院した。リンパ球、CRPは正常化へ向かった。入院期間中央値は12日(IQR 9-13)だった。

結論:
 COVID-19に罹患し退院した51例のうち、13.7%が重症だった。発熱、咳嗽、倦怠感が主症状だった。一部の患者は呼吸困難を訴えていた。疾患特異的な有効治療はなかった。





# by otowelt | 2020-02-24 15:16 | 感染症全般

COVID-19:PCR検査は喀痰検体と咽頭検体のどちらがよいか?

COVID-19:PCR検査は喀痰検体と咽頭検体のどちらがよいか?_e0156318_822360.png これは以前から指摘されていることですね。ただ、母集団54例が本当にCOVID-19かどうかというlimitationもあり、この研究立案にはちょっと疑問です。
 24日付けで、先日にNEJMの報告に照らし合わせ、国立感染症研究所の検体採取指針は「鼻咽頭ぬぐい液」に変更されています。

・参考記事:COVID-19:鼻腔・咽頭のウイルス量の推移

Chenyao Lin, et al.
Comparison of throat swabs and sputum specimens for viral nucleic acid detection in 52 cases of novel coronavirus (SARS-Cov-2) infected pneumonia (COVID-19)
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.21.20026187


背景:
 2019年12月に、SARS-CoV-2の感染によるCOVID-19の肺炎が中国武漢で発生した。主にRT-PCRに基づいて診断され、検体はもっぱら咽頭スワブにより採取されるが、診断見逃しが容易に起こる。さらに高い同定と精度が求められている。

方法:
 武漢市金銀潭医院において、WHOガイダンスによりCOVID-19が疑われた54例では、咽頭スワブと喀痰からペア検体が採取されていた。

結果:
 54例の平均年齢は57.3±12.5歳だった。51.9%が男性だった。喀痰検体の陽性率は76.9%、咽頭検体の陽性率は44.2%だった(P=0.001)。36.5%の患者はRT-PCRが両検体で陽性となり、15.4%は両検体で陰性となった。40.4%の患者が喀痰陽性、咽頭スワブ陰性、7.7%が喀痰陰性、咽頭スワブ陽性だった。
COVID-19:PCR検査は喀痰検体と咽頭検体のどちらがよいか?_e0156318_1025659.png
(両スワブの検体結果:文献より引用)

結論:
 喀痰検体によるSARS-CoV-2陽性率は咽頭スワブよりも高かった。われわれは、喀痰検体により診断すべきと考える。





# by otowelt | 2020-02-24 12:58 | 感染症全般

COVID-19:9研究50404人の解析

COVID-19:9研究50404人の解析_e0156318_822360.png プレプリントのメタアナリシス。さすがにプレプリントの研究は含まれていませんでした。china CDCの症例がほとんどです。

・参考記事:COVID-19:China CDCによる72314人の解析結果

Pengfei Sun, et al.
Clinical characteristics of 50404 patients with 2019-nCoV infection
medRxiv preprint; doi:https://doi.org/10.1101/2020.02.18.20024539%20doi:


目的:
 SARS-CoV-2感染患者の臨床的特徴について刊行された研究の信頼性のあるエビデンスと治療についてのEBMを提供すること。
 
方法:
 2020年2月まで、PubMed、Cochrane Library、Embaseなどの電子データベースを検索した。SARS-CoV-2感染者の臨床的特徴について、メタアナリシスのため複数の研究を収集した。言語の規定は設けなかったが、刊行されている研究を登録した。

結果:
 9研究、50404人のSARS-CoV-2感染患者がメタアナリシスに組み込まれた。メタアナリシスによると、発熱90.9%、咳嗽70.8%、筋肉痛・倦怠感41%だった。ARDSに陥ったのは14.8%だった。胸部CT写真で異常がみられたのは95.6%だった。全例のうち重症例は21.3%で、死亡率は4.8%だった。
 ARDSの集団で出版バイアスが認められた。

結論:
 発熱と咳嗽がもっともよくみられた症状で、ほとんどが胸部CT写真に異常がみられた。筋肉痛や倦怠感、ARDSは一部にみられた。下痢、血痰、頭痛、咽頭痛、ショック、その他の症状は少数の患者にみられた。死亡率は、SARSやMERSよりも低かった。




# by otowelt | 2020-02-24 11:32 | 感染症全般