再発NSCLCにペメトレキセド+カルボプラチンはペメトレキセドに比べ増悪リスクを33%減少
2009年 04月 25日

カルボと併用したほうがよい??
セカンドラインにプラチナダブレットというのは
認容されるのだろうか?
PS is allが欧米の考え方ではあるが。
Randomized phase II and pharmacogenetic study of pemetrexed compared with pemetrexed plus carboplatin in pretreated patients with advanced non-small-cell lung cancer.
J Clin Oncol 2009 Mar 23
背景:
プラチナベース化学療法後に再発のみられた非小細胞肺癌患者を対象に、
ペメトレキセドとペメトレキセド+カルボプラチン(PC)を比較する
無作為第II相試験を実施。
方法:
適格基準は、組織診ないし細胞診で進行NSCLCの確診が得られ、
プラチナベース化学療法後3か月以降に再発がみられた患者で、PS 0~2。
患者をペメトレキセド500mg/m2(アームA)または
カルボプラチンAUC 5+ペメトレキセド500mg/m2(アームB)に無作為に割りつけ、
それぞれ3週毎に静脈内投与した。効果判定は6週毎、毒性の評価は3週毎に行った。
プライマリエンドポイントは無増悪期間(TTP)、セカンダリエンドポイントは
客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)および毒性である。
また同意の得られた患者の末梢血白血球において、
還元型葉酸担体チミジル酸シンターゼ、γ-グルタミルヒドラーゼおよび
メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の遺伝子多型を検討。
結果:
患者240例を登録した。TTP中央値はアームAの2.8か月に対して
アームBで4.2か月(HR0.67;95%CI 0.51-0.89;p=0.005)だった。
OS中央値はアームA7.6か月、アームB8.0か月、ORRはそれぞれ4%および9%。
サブグループ解析では腺癌が良好なアウトカムと関連した。
MTHFR C677Tのホモ接合体変異のある症例では野生型または
ヘテロ接合体変異の症例に比べ無増悪生存期間が良好であった。
結論:
再発NSCLCに対する第2次治療として、PC併用はペメトレキセド単独に比べて
増悪のハザードを33%有意に減少させた。
by otowelt
| 2009-04-25 23:18
| 肺癌・その他腫瘍