ヴァンデタニブはゲフィチニブよりもPFSを延長させる
2009年 05月 26日
vandetanib(ザクティマ)はイレッサの後釜候補として
アストラゼネカが一生懸命ヨイショしている薬であるが・・・
肺癌で多数のスタディが行われているのは、有名。
http://pulmonary.exblog.jp/9747322/
JCOでイレッサとのphaseII比較試験が発表されていた。
目的:
Vandetanibは、1日1回服用するVEGFRとEGFRの阻害剤である。
vandetanibとゲフィチニブにおける、
安全性・効果を比較するphase II試験である。
方法:
168人の局所進行型あるいは転移を有するIIIB~IV期のNSCLC患者で
1st-line(±2nd-line)のあと再発した症例。
vandetanib 300 mg (n = 83)
gefitinib 250 mg (n = 85) にわけ、PDになるまで続ける (part A)。
あるいは、4週間後、適応のある患者はほかの代替治療へスイッチする(part B)。
PFSがA群のプライマリエンドポイント。
結果:
A群でvandetanibは、ゲフィチニブに比べてPFSを延長。
(HR = 0.69; 95% CI, 0.50 to 0.96; one-sided P = .013)
有害事象はいずれも認容性あり。
OSはセカンダリエンドポイントとしたが、これは有意な差がみられなかった。
結論:
PFS延長が認められたため、Vandetanib 300 mg/dは、phaseIII試験
を行うに妥当な治療と考えられる。
by otowelt
| 2009-05-26 16:37
| 肺癌・その他腫瘍