BALF中ヘモジデリン貪食マクロファージ20%以上は、DADの予後不良
2009年 06月 24日
Haemosiderin-laden macrophages in the bronchoalveolar lavage fluid of patients with diffuse alveolar damage
Eur Respir J 2009; 33:1361-1366
背景:
BALFにおけるヘモジデリン貪食マクロファージは、びまん性肺胞出血の
診断に利用されるが、DADの評価には使われていない。
この試験では、外科的肺生検で診断のついた21人のDAD患者からBALFを採取。
結果:
21人の平均年齢は68歳。14人 (67%) が男性で12人 (57%)が免疫不全。
BALFにおけるヘモジデリン貪食マクロファージは平均5%(0–90%)であるが、
7人の患者では20%以上であった。これはびまん性肺胞出血の診断に使用される
カットオフ値である。この20%以上のヘモジデリン貪食マクロファージが
BALFでみられる患者は予後不良で死亡率が高かった。(p = 0.047)
結論:
呼吸不全患者で20%以上のヘモジデリン貪食マクロファージがBALFでみられる
場合、肺胞出血でなければDADの可能性もあり、この場合DADだと死亡率は高い。
by otowelt
| 2009-06-24 14:22
| 気管支鏡