VAPに対するIBMP10スコアの有用性

VAPに対するIBMP10スコアの有用性_e0156318_15145516.jpgAPACHE IIは使いにくい。
ICUではだれもが感じていると思うが・・・
CIDよりVAPのIBMP10スコアについての
提唱。覚えやすいし、こっちのが実用的
だと個人的には思う。
Predicting Mortality in Patients with Ventilator‐Associated Pneumonia: The APACHE II Score versus the New IBMP‐10 Score
Clinical Infectious Diseases 2009;49:72–77


背景:
 人工呼吸器関連肺炎(VAP)は、死亡率上昇を強く関連している。
 The Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II (APACHE II)
 スコアはもっともよいスコアリングシステムだと思われる。この試験の目的は
 APACHE IIと比べるためのシンプルなスコアリングを提唱することである。

方法:以下のようにスコアリング
 1) 免疫不全がある
 2) 血圧 <90mmHg(systolic) or <60mmHg(diastolic)
 3) 胸部レントゲンでMultilobar infiltrates
 4) 血小板<100,000/mm3
 5) VAP発症以前の入院期間> 10 日
 それぞれの頭文字をとってIBMP10スコアとしている。

結果:
 VAP患者の死亡率は、上記スコアリングによって
 0点:2%、1点:9%、2点:24%、3点:50%、4点:67% 

結論:
 IBMP‐10 Scoreは使用するにあたって妥当な評価
by otowelt | 2009-07-15 15:05 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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