Wegener肉芽腫症患者の下気道には有意にブドウ球菌が多い
2009年 08月 21日
Wegener肉芽腫症患者における再発はしばしば経験するが、
これにブドウ球菌が関連しているのではないか、という論文が
Thoraxに掲載されていた。
Pulmonary infection in Wegener granulomatosis and idiopathic pulmonary fibrosis
Thorax 2009;64:692-697
背景:
Wegener肉芽腫症(WG)は、Staphylococcus aureusの鼻腔定着を
起こすとされているが、下気道における病原性について検討されていない。
目的:
WG患者におけるBALF検体を、IPF患者および健常人と比較した。
方法:
33人のWGの患者および、22人のIPF、8人の健常人においてBALF施行。
定量的培養を下気道において評価した。またBALF中のサイトカインを
ELISAにて計測。
結果:
病原微生物はIPFよりもWGの方に多く認められた。
S.aureusが多かった。
インターロイキン1受容体アンタゴニスト (IL1ra)が、病原微生物が
同定されたBALF中に高くみられた。
結論:
BALF中の病原微生物はWGにおいて有意に高い。特にS.aureusの発育が
多く認められた。IL1raはこの病原微生物と関連性がみられた。
そのため、WGの再発および治療抵抗性の場合には、S.aureusを狙った治療も
選択肢に入るかもしれない。
by otowelt
| 2009-08-21 08:45
| びまん性肺疾患









