SCLC治療においてCBDCA+MTAはCBDCA+VP16に劣る
2009年 10月 20日
アリムタメンテナンスが標準になる可能性がある
NSCLCの分野ではその地位を確立したイーライリリー。
SCLCではどうか??
・・・・結果はネガティブ。
Phase III study of pemetrexed plus carboplatin compared with etoposide plus carboplatin in chemotherapy-naive patients with extensive-stage small-cell lung cancer.
方法:
進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)治療においてペメトレキセド+プラチナが
エトポシド+プラチナの歴史対照と同等の効果を示したとの第II相試験の結果
を受けて、ペメトレキセド+カルボプラチンとエトポシド+カルボプラチンを
比較する第III相試験を実施。
ECOG PS 0~2の化学療法歴のないES-SCLC患者を
ペメトレキセド+カルボプラチン
(ペメトレキセド500mg/m(2)、day 1;カルボプラチンAUC 5、day 1)または
エトポシド+カルボプラチン
(エトポシド100mg/m(2)、day 1~3;カルボプラチンAUC 5、day 1)
に無作為に割りつけ、3週毎6サイクル投与した。プライマリエンドポイントは
ペメトレキセド+カルボプラチンの全生存期間におけるマージン15%での非劣性。
結果:
最終解析では、ペメトレキセド+カルボプラチンは全生存期間および
無増悪生存期間においてエトポシド+カルボプラチンに劣っていた
(全生存期間中央値8.1対10.6ヵ月;HR 1.56;95%CI 1.27-1.92;p<0.01、
無増悪生存期間3.8対5.4ヵ月;HR 1.85;95%CI 1.58-2.17; p<0.01)。
奏効率もペメトレキセド+カルボで有意に低かった(31%対52%;p<0.001)。
結論:
ES-SCLCの治療において、ペメトレキセド+カルボプラチンは
エトポシド+カルボプラチンに劣っていた。
by otowelt
| 2009-10-20 10:31
| 肺癌・その他腫瘍