気管支拡張症患者の死亡リスク


今月のERJより。
アブストラクトしか読んでないが、アバウトすぎる。

Mortality in bronchiectasis: a long-term study assessing the factors influencing survival
Eur Respir J 2009; 34:843-849


背景:
 気管支拡張症に関する死亡率に関してはあまり言及されていない。
 このスタディの目的は、それを調べることである。

患者:
 合計91人の原因のはっきりしない気管支拡張症患者で検証。
 肺機能およびHRCT、喀痰、QOLを13年間にわたりフォローアップした。

結果:
 29.7%の患者が13年間で死亡した。
 St George’s Respiratory Questionnaire activity score、
 Pseudomonas aeruginosaの感染、肺機能におけるTLCが
 おもにその死亡と統計学的に関連づけられた。

結論:
 気管支拡張症患者では、拘束性および閉塞性換気障害の程度や
 慢性緑膿菌感染症の存在が死亡と関連づいている。
by otowelt | 2009-10-30 10:54 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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