扁桃周囲膿瘍におけるFusobacterium necrophorumの疫学
2009年 10月 30日
CIDより。
扁桃周囲膿瘍に関するFusobacteriumの論文。
Fusobacterium necrophorum: Most Prevalent Pathogen in Peritonsillar Abscess in Denmark
Clinical Infectious Diseases 2009;49:1467–1472
背景:
Group A streptococci(A群溶連菌)は、最もよくみられる
急性扁桃周囲膿瘍(PTA)の起因菌である。 しかしながら、PTAの多くは
嫌気性菌も関連しており、Fusobacterium necrophorum(FN)の関連が
考えられる。このスタディの目的は、デンマークにおけるPTAの
疫学調査であり、その微生物学的データを検証することにある。
方法:
レトロスペクティブにPTA患者を調査。Aarhus大学病院に入院した患者で調査。
結果:
847人の患者がこのスタディに組み込まれた。平均年間PTA患者は
41 cases/100,000 populationであった。同定された菌については
FNが23%と最も多く、GASが17%とそれに続いた。GCSは5%であった。
191のFNが同定され、81%がpure cultureとしてはえた。他の菌と比べて
FNのPTA患者は若い傾向にあり(P<.001)、好中球が多く(P<.001)、
CRPが高かった(P=.01)。
結論:
これはPTA患者におけるFNの有病率を報告した最初の論文である。
CRPと好中球が有意に高い患者では、PTAにおけるFNの関連を考える必要がある。
→ GAS迅速チェックのみで抗菌薬投与は安易ということか???
救急をやっていたときは、非常にGASの扁桃炎が多く
Centor's criteriaを用いて迅速チェックをしたりしなかったりしていた。
バイシリンGを処方していたが、当然ながらFusobacteriumには無効である。
明らかに膿瘍のものに関しては、アンピシリン/スルバクタムを使用していたが
このabscess or non-abscessという判断は結構難しいと思う。
by otowelt
| 2009-10-30 11:09
| 感染症全般









