気管支鏡の際の鎮静にプロポフォールは有用
2009年 11月 05日
気管支鏡の際の前投薬については
アトロピン使用がリスクが高いというCHESTの論文を読んだが、
(「気管支鏡時に前投薬としての抗コリン薬は不要かもしれない 」)
これは気管支鏡時の鎮静の話。
ERJより。
readiness-for-discharge scoreって何じゃらホイ。
Propofol versus combined sedation in flexible bronchoscopy: a randomised non-inferiority trial
Eur Respir J 2009; 34:1024-1030
背景:
benzodiazepineと鎮痛薬を用いた方法は
気管支鏡の際によく使われる。Propofolは効果・覚醒がはやいが
呼吸不全のリスクをはらむ。
方法:
連続した患者200人をランダムにmidazolam+hydrocodone
あるいは静脈内propofolに割りつけた。プライマリエンドポイントは
平均最低SpO2および処置後1時間のreadiness-for-discharge score。
結果:
気管支鏡時の平均最低SpO2は、いずれもかわりなかった。(p = 0.422)
readiness-for-discharge scoreの中央値はプロポフォールで有意に高かった。
(8 (6–9) versus 7 (5–9); p = 0.035)
プロポフォール群の方が、処置後の心拍数上昇も少なかった。
Minor procedural complicationsは両群とも同等(p = 0.460)。
結論:
プロポフォールは、気管支鏡を行う際の鎮静に
効果的かつ安全である。もし処置後早期に退院させたい場合には
よいオプションになるだろう。
by otowelt
| 2009-11-05 22:21
| 気管支鏡