アムルビシン+カルボプラチンは高齢者SCLCにおいて、極めて有効(phaseII試験)
2010年 04月 02日
カルセドの試験は好きである。
個人的には、アンスラサイクリン系は将来的なSCLCのキードラッグと考えている。
A phase II study of amrubicin combined with carboplatin
for elderly patients with small-cell lung cancer: North
Japan Lung Cancer Study Group Trial 0405
Annals of Oncology 21: 800–803, 2010
背景:
アムルビシンは新しいアンスラサイクリン系の薬剤であり、
小細胞肺癌に対して高い効果があることが知られている。
しかしながら、白金製剤に加える試験は少ない。
高齢者に対して、カルボプラチン+アムルビシンの試験をおこなった。
方法:
ケモナイーブの小細胞肺癌の高齢患者において、
アムルビシン(35 mg/m2, days 1–3) とカルボプラチン(AUC4.0, day1)の
併用を3週間ごとにおこなった。プライマリエンドポイントはORR、
セカンダリエンドポイントはPFS、OS、毒性プロファイル。
結果:
年齢中央値76歳(70~83)、PSは0~1の患者で合計36人。
1人がCR、31人がPR(ORR 89%)。
PFS中央値は5.8ヶ月で、生存期間は18.6ヶ月。
Grade 3–4の好中球減少が97%の患者でみられ、17%が発熱性好中球減少に陥った。

結論:
アムルビシン+カルボプラチンは高齢者SCLCにおいて、極めて有効であり
毒性も許容範囲内である。
カルセドは個人的に効果が出やすいので、好きである。
ただ、好中球減少がものすごい来てしまうので、焦ることもしばしばある。
今回のスタディではAUC4.0とかなりマイルドな治療だが、
若いポピュレーションでもAUC4.0で行なわれていることもあるからいいやろ、
と筆者はある文献を挙げて論じている(J Clin Oncol 2008; 26: 4261–4267.)
個人的には、アンスラサイクリン系は将来的なSCLCのキードラッグと考えている。
A phase II study of amrubicin combined with carboplatin
for elderly patients with small-cell lung cancer: North
Japan Lung Cancer Study Group Trial 0405
Annals of Oncology 21: 800–803, 2010
背景:
アムルビシンは新しいアンスラサイクリン系の薬剤であり、
小細胞肺癌に対して高い効果があることが知られている。
しかしながら、白金製剤に加える試験は少ない。
高齢者に対して、カルボプラチン+アムルビシンの試験をおこなった。
方法:
ケモナイーブの小細胞肺癌の高齢患者において、
アムルビシン(35 mg/m2, days 1–3) とカルボプラチン(AUC4.0, day1)の
併用を3週間ごとにおこなった。プライマリエンドポイントはORR、
セカンダリエンドポイントはPFS、OS、毒性プロファイル。
結果:
年齢中央値76歳(70~83)、PSは0~1の患者で合計36人。
1人がCR、31人がPR(ORR 89%)。
PFS中央値は5.8ヶ月で、生存期間は18.6ヶ月。
Grade 3–4の好中球減少が97%の患者でみられ、17%が発熱性好中球減少に陥った。

結論:
アムルビシン+カルボプラチンは高齢者SCLCにおいて、極めて有効であり
毒性も許容範囲内である。
カルセドは個人的に効果が出やすいので、好きである。
ただ、好中球減少がものすごい来てしまうので、焦ることもしばしばある。
今回のスタディではAUC4.0とかなりマイルドな治療だが、
若いポピュレーションでもAUC4.0で行なわれていることもあるからいいやろ、
と筆者はある文献を挙げて論じている(J Clin Oncol 2008; 26: 4261–4267.)
by otowelt
| 2010-04-02 09:43
| 肺癌・その他腫瘍