ASCO 2010速報:EML4-ALK融合遺伝子のある肺腺癌患者は、ない患者に比べ生存期間や増悪までの期間が長い

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EML4-ALKはどちらかといえば、阻害薬の方に目がいくが、
survivalという観点での発表がASCO2010でなされた。

EML4-ALK fusion gene in lung adenocarcinoma: A retrospective analysis of the outcome of cisplatin plus pemetrexed treated patients

方法:
 肺腺癌96人(女性:38人)に対して解析がおこなわれた。
 治療はシスプラチン75mg/m2+ペメトレキセド500mg/m2
 もしくはシスプラチン75mg/m2+ゲムシタビン1250mg/m2を
 3週間ごとに投与された。ALKはFISHで同定され、ALK遺伝子座の再構成がある場合
 EGFRおよびK-rasをDNAシーケンスで検出。ALK再構成は免疫組織化学で確認。

結果:
 EML4-ALK融合遺伝子は8人(8.3%)で認められた。男性が6人で、
 全例がnever smokerもしくはlight smokerだった。
 EML4-ALK融合遺伝子が認められなかった88人では、女性がほとんどで
 smokerが67人だった。
 EML4-ALK融合遺伝子のある患者では、PR2人、SD4人、PD2人であった。
 TTP中央値は9ヵ月、OS中央値は17ヵ月。
 EML4-ALK融合遺伝子のない患者では、PR6人、SD20人、PD6人であった。
 TTP中央値は6.2ヵ月、OS中央値は11ヵ月。
 少数検討だが、明らかにEML4-ALK陰性患者よりも陽性患者の方がsurvival benefit
 がみられた。また、EML4-ALK陽性の患者では全例でEGFRおよびK-ras変異が
 なかった。
by otowelt | 2010-06-08 22:16 | 肺癌・その他腫瘍

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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