HCC治療のTACE/TAI後のLVFXはCEZに非劣性

日本の論文だが、興味があったので。

Antibiotic Prophylaxis in Transcatheter Treatment of Hepatocellular Carcinoma: an Open Randomized Prospective Study of Oral Versus Intravenous Administration
Inter Med 49: 1059-1065, 2010


背景:
 transcatheter arterial chemoembolization (TACE) および
 transcatheter arterial infusion chemotherapy (TAI)は、手術不可能な
 肝悪性腫瘍に対して使われる治療手段である。経口あるいは静脈注射の抗菌薬の
 どちらがTACE/TAI後感染予防によいかはわかっていない。
 われわれは、経口レボフロキサシンと点滴セファゾリンの予防効果を
 HCC治療目的にTACE/TAIを受けた患者において比較した。

患者および方法:
 129の患者がTACE/TAIを受け、彼らをランダムに割りつけた。
 CEZが2g/day5日間で、LVFXが300 mg/day5日間とした。ラボデータ、
 抗菌薬投与変更、在院日数、副作用、感染性合併症などが記録された。

結果:
 白血球数と血清CRP値、感染性合併症、薬剤副作用に両群とも差がなかった。
HCC治療のTACE/TAI後のLVFXはCEZに非劣性_e0156318_130695.jpg
結論:
 HCC治療のTACE/TAI後のレボフロキサシン予防投与は、
 セファゾリンに劣らない可能性がある。
by otowelt | 2010-06-15 13:02 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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