首吊り自殺未遂者は、再自殺に成功しやすい
2010年 08月 07日
救急で搬送される患者の自殺未遂はほとんどOD(オーバードーズ)か飛び降りだった記憶がある。首吊り自殺は搬送されずに死亡確認されることが多いが、救急車でそういった患者が搬送されて救命できた場合、自殺完遂を防ぐ手立てを講じる必要があると考えられる。
Method of attempted suicide as predictor of subsequent successful suicide: national long term cohort study
BMJ 2010;340:c3222
背景:
未遂の自殺方法とその後の自殺既遂リスクの関連を検討するため、21年~31年のフォローアップによる長期コホート研究を実施した。
方法:
1973~1982年の入院患者のうち過去に自殺未遂歴のある48649人について、1973~2003年までの自殺既遂状況を調査。
結果:
期間中に5740人(12%)が自殺。アウトカムが最も不良だったのは、以前未遂に終わった自殺の方法が首つり、絞首、窒息の自殺者であった。これらの群の男性:54%、女性:57%がその後の自殺に成功しており、そのうちの87%は自殺未遂後1年以内に目標を達成(ハザード比6.2, 95%信頼区間 5.5-6.9)
結論:
自殺成功者のほとんどが、未遂に終わった自殺の方法と同じ方法で死亡した。首つり、絞首、窒息の自殺者の次回自殺成功率は高い。
Method of attempted suicide as predictor of subsequent successful suicide: national long term cohort study
BMJ 2010;340:c3222
背景:
未遂の自殺方法とその後の自殺既遂リスクの関連を検討するため、21年~31年のフォローアップによる長期コホート研究を実施した。
方法:
1973~1982年の入院患者のうち過去に自殺未遂歴のある48649人について、1973~2003年までの自殺既遂状況を調査。
結果:
期間中に5740人(12%)が自殺。アウトカムが最も不良だったのは、以前未遂に終わった自殺の方法が首つり、絞首、窒息の自殺者であった。これらの群の男性:54%、女性:57%がその後の自殺に成功しており、そのうちの87%は自殺未遂後1年以内に目標を達成(ハザード比6.2, 95%信頼区間 5.5-6.9)

自殺成功者のほとんどが、未遂に終わった自殺の方法と同じ方法で死亡した。首つり、絞首、窒息の自殺者の次回自殺成功率は高い。
by otowelt
| 2010-08-07 00:19
| 内科一般