外傷患者におけるAcinetobacter baumanniiのリスク
2010年 08月 29日
Acinetobacter baumanniiのスタディは2010年には数多く発表されると
思われるが、このスタディでは、結果的には一番大事なOSには差が出なかった。
まぁ、大事な耐性菌であることは知っておかねばならない。
The impact of Acinetobacter baumannii infections on outcome in trauma patients: A matched cohort study
Crit Care Med 2010, 11; DOI: 10.1097/CCM.0b013e3181f17af4
目的:Acinetobacter baumannii感染の外傷患者おける関与を検証。
デザイン:レトロスペクティブ1:2マッチコホート試験。
患者:
レベルI外傷でICUに入った患者において、A.baumannii感染がみられたものを登録。
31人のA. baumannii患者に加えて、62人の他の細菌感染がみられた患者を
コントロールとした。
方法および結果:
12の基準をもうけた。すなわち、感染巣の有無や、重症度、外傷の性状などである。
院内死亡率とICU在室日数、A.baumanniiを含む耐性菌による合併症を
コントロールと比較した。両群とも81%がHAP、13%がBSI、6%がUTIを有していた。
A.baumanniiは、多剤耐性が42% (13/31) であった。
初期段階での経験的抗菌薬使用は71%で適切であった。
院内死亡率はA. baumannii群で高かった
(16% vs 13%;OR 1.23;95%CI 0.38–4.36; p=.67)。
しかしながら、統計学的有意差はみられなかった。
オーバーオールのICU在室日数はA.baumanniiが有意に長かった
(median, [range], 28 [7–181] days vs. 17 [2–130] days, p=.05)。
また、ARDSや肝不全もA.baumannii群で多かった
(ARDS:35%vs 15%;OR 3.24; 95%CI 1.17–5.48; p=.02
肝不全26% vs 10%; OR 3.25; 95%CI 3.25–10.40; p=.04)。
結論:
単施設のレトロスペクティブスタディでは、Acinetobacter baumannii感染は
外傷患者において死亡率には寄与していないが、ICU在室日数や臓器障害を
起こすリスクがあると考えられる。しかしながら、より大きな臨床試験で
これらについて検証する必要があるだろう。
思われるが、このスタディでは、結果的には一番大事なOSには差が出なかった。
まぁ、大事な耐性菌であることは知っておかねばならない。
The impact of Acinetobacter baumannii infections on outcome in trauma patients: A matched cohort study
Crit Care Med 2010, 11; DOI: 10.1097/CCM.0b013e3181f17af4
目的:Acinetobacter baumannii感染の外傷患者おける関与を検証。
デザイン:レトロスペクティブ1:2マッチコホート試験。
患者:
レベルI外傷でICUに入った患者において、A.baumannii感染がみられたものを登録。
31人のA. baumannii患者に加えて、62人の他の細菌感染がみられた患者を
コントロールとした。
方法および結果:
12の基準をもうけた。すなわち、感染巣の有無や、重症度、外傷の性状などである。
院内死亡率とICU在室日数、A.baumanniiを含む耐性菌による合併症を
コントロールと比較した。両群とも81%がHAP、13%がBSI、6%がUTIを有していた。
A.baumanniiは、多剤耐性が42% (13/31) であった。
初期段階での経験的抗菌薬使用は71%で適切であった。
院内死亡率はA. baumannii群で高かった
(16% vs 13%;OR 1.23;95%CI 0.38–4.36; p=.67)。
しかしながら、統計学的有意差はみられなかった。
オーバーオールのICU在室日数はA.baumanniiが有意に長かった
(median, [range], 28 [7–181] days vs. 17 [2–130] days, p=.05)。
また、ARDSや肝不全もA.baumannii群で多かった
(ARDS:35%vs 15%;OR 3.24; 95%CI 1.17–5.48; p=.02
肝不全26% vs 10%; OR 3.25; 95%CI 3.25–10.40; p=.04)。

単施設のレトロスペクティブスタディでは、Acinetobacter baumannii感染は
外傷患者において死亡率には寄与していないが、ICU在室日数や臓器障害を
起こすリスクがあると考えられる。しかしながら、より大きな臨床試験で
これらについて検証する必要があるだろう。
by otowelt
| 2010-08-29 22:22
| 感染症全般









