吸入ステロイドに抗炎症作用があることはわかっている。
Am Rev Respir Dis 1993; 148: S1–S26.
また、さらにはAMIを減少させたという報告もあった。
Am J Med 2003; 115: 377–381.
ERJより、吸入ステロイドと動脈硬化の関連について報告があった。
以下、今回の論文。
Reduced carotid atherosclerosis in asthmatic patients treated with inhaled corticosteroids
Eur Respir J 2010; 36: 503–508
背景および方法:
アテローム性動脈硬化の構成因子として炎症は重要であるが、
吸入コルチコステロイド(ICS)がこれを防止する抗炎症薬であるかどうかは
まだわかっていない。このスタディでは、頚動脈硬化をエコーによって
150人の喘息患者においてICSを受けている患者と
150人のコントロール患者を比較し、リスクについて評価した。
結果:
頚動脈の内膜-中膜肥厚は明らかに喘息患者において薄かった。
プラークの頻度も、コントロール群よりも喘息患者において少なかった。
喘息患者においてアテローム性動脈硬化がみられた51人は
高齢、男性、脂質異常症、ICS用量が少ない、という傾向にあった。
結論:
頚動脈のアテローム性動脈硬化は、ICSを受けている喘息患者で
明らかに少ない傾向があった。
Am Rev Respir Dis 1993; 148: S1–S26.
また、さらにはAMIを減少させたという報告もあった。
Am J Med 2003; 115: 377–381.
ERJより、吸入ステロイドと動脈硬化の関連について報告があった。
以下、今回の論文。
Reduced carotid atherosclerosis in asthmatic patients treated with inhaled corticosteroids
Eur Respir J 2010; 36: 503–508
背景および方法:
アテローム性動脈硬化の構成因子として炎症は重要であるが、
吸入コルチコステロイド(ICS)がこれを防止する抗炎症薬であるかどうかは
まだわかっていない。このスタディでは、頚動脈硬化をエコーによって
150人の喘息患者においてICSを受けている患者と
150人のコントロール患者を比較し、リスクについて評価した。
結果:
頚動脈の内膜-中膜肥厚は明らかに喘息患者において薄かった。
プラークの頻度も、コントロール群よりも喘息患者において少なかった。
喘息患者においてアテローム性動脈硬化がみられた51人は
高齢、男性、脂質異常症、ICS用量が少ない、という傾向にあった。
結論:
頚動脈のアテローム性動脈硬化は、ICSを受けている喘息患者で
明らかに少ない傾向があった。