代替アウトカムの理由について妥当性のある論文は少ない
2010年 09月 05日
BMJから臨床試験に関する提言のような
論文が出たため、いろいろな医療サイトで話題になっている。
Inconsistent reporting of surrogate outcomes in randomised clinical trials: cohort study.
BMJ 2010 Aug 18;341:c3653. doi: 10.1136/bmj.c3653.
背景および目的:
ランダム化臨床試験に関する論文の著者が、代替アウトカムの使用を
言及しているか、その妥当性を考察しているかについて検討する
コホート研究をおこなった。
方法:
2005~2006年に発行された医学雑誌6誌である
JAMA、New England Journal of Medicine、Lancet、BMJ、
Annals of Internal Medicine、PLoS Medicineに掲載された
ランダム化臨床試験のうち、プライマリアウトカムとして
代替アウトカムを用いた試験を抽出。
結果:
2年間に6誌に掲載されたランダム化臨床試験の論文の総数は626。
うち、109(17%)がプライマリアウトカムとして代替アウトカムを使用。
109のうち、代替アウトカムの使用を明確に記載していたのは62コ
(57%、95%CI47~67%)であった。
また、代替アウトカム使用の妥当性について考察を加えていたのは38コ
(35%、95%信頼区間:26~45%)であった。
結論:
代替アウトカムを用いたランダム化臨床試験は多いが、その使用について
妥当性の考察とともに明記した試験は全体の1/3にすぎなかった。
論文が出たため、いろいろな医療サイトで話題になっている。
Inconsistent reporting of surrogate outcomes in randomised clinical trials: cohort study.
BMJ 2010 Aug 18;341:c3653. doi: 10.1136/bmj.c3653.
背景および目的:
ランダム化臨床試験に関する論文の著者が、代替アウトカムの使用を
言及しているか、その妥当性を考察しているかについて検討する
コホート研究をおこなった。
方法:
2005~2006年に発行された医学雑誌6誌である
JAMA、New England Journal of Medicine、Lancet、BMJ、
Annals of Internal Medicine、PLoS Medicineに掲載された
ランダム化臨床試験のうち、プライマリアウトカムとして
代替アウトカムを用いた試験を抽出。
結果:
2年間に6誌に掲載されたランダム化臨床試験の論文の総数は626。
うち、109(17%)がプライマリアウトカムとして代替アウトカムを使用。
109のうち、代替アウトカムの使用を明確に記載していたのは62コ
(57%、95%CI47~67%)であった。
また、代替アウトカム使用の妥当性について考察を加えていたのは38コ
(35%、95%信頼区間:26~45%)であった。
結論:
代替アウトカムを用いたランダム化臨床試験は多いが、その使用について
妥当性の考察とともに明記した試験は全体の1/3にすぎなかった。
by otowelt
| 2010-09-05 18:49
| 内科一般