診断的気管支鏡の展望(Advances in Diagnostic Bronchoscopy)

AJRCCMで、
診断的気管支鏡の展望(Advances in Diagnostic Bronchoscopy)というタイトルの
レビューがある。

Advances in Diagnostic Bronchoscopy
Am J Respir Crit Care Med Vol 182. pp 589–597, 2010


過去の歴史が色々書いてあるが、
EBUS-TBNAについてまとまった感度の表があったのでメモしておきたい。

臨床試験      平均リンパ節サイズ(mm)  感度(%) NPV(%)
Yasufuku, et al.   19 (L), 13 (S)          94.6   89.5
Herth, et al.      16                94.4  11.0
Herth, et al.      7.9               88.9  98.9
Bauwens, et al.   14.4              95.0  90.6
Lee, et al.     15.2 (L), 8.6 (S)         94.3  96.9
Wallace, et al.     NR               69.0  88.1
Ernst, et al.      15.6               86.6  77.6
Hwangbo, et al.   14.4 (L), 7.9 (S)         90.0  96.7


             Lung Cancer 2005;50:347–354.
             Thorax 2006;61:795–798.
             Chest 2008;133:887–891.
             Lung Cancer 2008;61:356–361
             Chest2008;134:368–374.
             JAMA 2008;299:540–546.
             J Thorac Oncol 2008;3:577–582.
             Chest 2009;135:1280–1287.


このレビューの大事なポイントは、
低侵襲であるEBUS-TBNAの登場から、
さらにミクロの世界まで診断的技術が進んでいる点に言及しているところである。
めんどくさいので、そこまで読んでいない。
Optical coherence tomography (OCT)は冠動脈などでも有名になった
方法である。Fibered confocal fluorescence microscopy (FCFM)は
肺胞領域までの構造が観察できるため、今後期待される技術である。
by otowelt | 2010-09-06 15:57 | 気管支鏡

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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