声門下間欠的吸引は、人工呼吸器患者においてVAPを予防する

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多くの集中治療室では声門下持続吸引ができる挿管チューブが
採用されていることと思う。
シェアとしては、Hi-Lo Evac®が有名である。

AJRCCMからの論文。

Intermittent Subglottic Secretion Drainage and Ventilator-associated Pneumonia. A Multicenter Trial
Am J Respir Crit Care Med Vol 182. pp 910–917, 2010


背景:
 人工呼吸器関連肺炎(VAP)は、死亡率が高い。
 声門下間欠的吸引(SSD)が、VAPを予防できるかどうかは議論のわかれるところだ。

目的:
 SSDがVAPを減らすか検証。

方法:
 ランダム化比較試験を4つのフランスの施設で実施。
 333人の患者が登録した。
 患者はランダムにSSDを行う169人と、行わない164人に割りつけた。

結果:
 プライマリアウトカムはVAP疑い患者における微生物学的な
 発症診断とした。他のアウトカムとして、早期あるいは後期VAP発症、
 人工呼吸器装着期間、院内死亡率を設定。
 微生物学的にVAPと診断されたのは67人で、SSD169人中25人(14.8%)、
 コントロール群164人中42人(25.6%)と有意差がみられた。(P=0.02)
 すなわち、SSDにより相対リスク42.2%減少(95% CI10.4–63.1%)。
 SSDは早期および後期VAPも予防した。(P=0.02、P=0.01)
 人工呼吸器装着期間および院内死亡率については差はみられなかった。

結論:
 声門下間欠的吸引は、人工呼吸器患者においてVAPを予防する。
by otowelt | 2010-10-01 17:30 | 集中治療

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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