血清NGALレベルはCOPD患者で有意に高い
2010年 10月 10日
Neutrophil Gelatinase-Associated Lipocalin. A Biomarker in COPD
CHEST October 2010 vol. 138 no. 4 888-895
背景:
好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン
(Neutrophil gelatinase-associated lipocalin (NGAL))は
COPDの病態発生に関連するかもしれない抗菌ペプチドである。
このスタディは、血清NGALレベルをCOPD患者とコントロール群
において調べた大規模コホート試験である。
方法:
40~76歳の402人のCOPD患者と229人のコントロール患者を登録。
(Bergen COPD Cohort Study)
全てのCOPD患者は1秒率が0.7未満で、予測一秒量が80%未満、
喫煙歴は10pack-years以上とした。
血清NGALレベルは酵素イムノアッセイで測定された。
交絡因子は性別、年齢、喫煙、Charlson合併症スコア、吸入ステロイド、
好中球数、血清クレアチニン、血清フェリチン、血清CRPで調べた。
結果:
平均血清NGAL濃度はCOPD患者で75.1±31.8 ng/mL、
コントロール群で56.5±22.0 ng/mLであった(P<.01)。
NGALレベルは年齢、喫煙、身体組成、Charlson合併症スコア、
好中球数、血清クレアチニン、血清CRPとも関連していたが、
これらの交絡因子の調整後でも、NGALレベルはCOPD患者で有意に上昇。
COPD急性増悪、低酸素の頻度は高いNGALレベルと関連していた。
結論:
血清NGALレベルは、COPD患者において有意に高い。
CHEST October 2010 vol. 138 no. 4 888-895
背景:
好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン
(Neutrophil gelatinase-associated lipocalin (NGAL))は
COPDの病態発生に関連するかもしれない抗菌ペプチドである。
このスタディは、血清NGALレベルをCOPD患者とコントロール群
において調べた大規模コホート試験である。
方法:
40~76歳の402人のCOPD患者と229人のコントロール患者を登録。
(Bergen COPD Cohort Study)
全てのCOPD患者は1秒率が0.7未満で、予測一秒量が80%未満、
喫煙歴は10pack-years以上とした。
血清NGALレベルは酵素イムノアッセイで測定された。
交絡因子は性別、年齢、喫煙、Charlson合併症スコア、吸入ステロイド、
好中球数、血清クレアチニン、血清フェリチン、血清CRPで調べた。
結果:
平均血清NGAL濃度はCOPD患者で75.1±31.8 ng/mL、
コントロール群で56.5±22.0 ng/mLであった(P<.01)。
NGALレベルは年齢、喫煙、身体組成、Charlson合併症スコア、
好中球数、血清クレアチニン、血清CRPとも関連していたが、
これらの交絡因子の調整後でも、NGALレベルはCOPD患者で有意に上昇。
COPD急性増悪、低酸素の頻度は高いNGALレベルと関連していた。
結論:
血清NGALレベルは、COPD患者において有意に高い。
by otowelt
| 2010-10-10 09:58
| 気管支喘息・COPD