ICUにおける癌患者のBALは安全である
2010年 10月 18日
結論としては、ICUにおける癌患者のBALは安全だ、ということだが、
今後の集中治療現場におけるBALの安全性を考える上で
参考になる文献の1つになると思われる。
この論文でいう非侵襲性テストとは以下の項目を指す。
1.画像所見
2.超音波検査
3.喀痰検査
4.PCP誘発喀痰検査
5.鼻咽頭吸引
6.血液培養
7.ヘルペス、CMVのPCR
8.Aspergillusガラクトマンナン測定
9.異型肺炎の血清学的検査
10.肺炎球菌・Legionella尿中抗原
Diagnostic Strategy for Hematology and Oncology Patients with Acute Respiratory Failure. Randomized Controlled Trial.
Am J Respir Crit Care Med Vol 182. pp 1038–1046, 2010
背景:
呼吸器イベントは血液疾患・悪性疾患の患者においてよくみられ、
低酸素性の急性呼吸不全(ARF)をきたすものは半数にのぼる。
ARFの原因を同定することはきわめて重要である。
気管支鏡によるBALは侵襲性のある手技であり、呼吸不全を悪化させるかもしれない。
目的:
BALをARFのある癌患者に行うことが挿管の必要性を上昇させるかどうかを
検証すること。非侵襲性のテスト単独が、BAL併用に比べて劣らないかどうかを
検証。
方法:
多施設ランダム化試験。
癌患者でARFを起こしたが、ICUに入室時に人工呼吸管理を受けていない
患者を登録した。これらの患者を早期BALと非侵襲性テスト群(n=113)、
非侵襲性テスト単独群(n=106)にランダムに割りつけた。
プライマリエンドポイントは、挿管人工呼吸管理を要した患者の数とした。
主要なセカンダリエンドポイントはARFの原因が同定できなかった患者の数。
結果:
挿管人工呼吸管理を要した患者は、BAL併用群で高かったが、有意ではなかった。
(35.4 vs. 38.7%; P=0.62)
ARFの原因が診断できなかった患者は両群とも同等であった。
(21.7 vs.20.4%; difference, 21.3% [210.4 to 7.7])
結論:
癌患者におけるARFの診断において、非侵襲性テスト+BALをICUで
行なったとしても、挿管人工呼吸管理を要することに関しては、
非侵襲性テスト単独群に比べて有意差がみられなかった。
今後の集中治療現場におけるBALの安全性を考える上で
参考になる文献の1つになると思われる。
この論文でいう非侵襲性テストとは以下の項目を指す。
1.画像所見
2.超音波検査
3.喀痰検査
4.PCP誘発喀痰検査
5.鼻咽頭吸引
6.血液培養
7.ヘルペス、CMVのPCR
8.Aspergillusガラクトマンナン測定
9.異型肺炎の血清学的検査
10.肺炎球菌・Legionella尿中抗原
Diagnostic Strategy for Hematology and Oncology Patients with Acute Respiratory Failure. Randomized Controlled Trial.
Am J Respir Crit Care Med Vol 182. pp 1038–1046, 2010
背景:
呼吸器イベントは血液疾患・悪性疾患の患者においてよくみられ、
低酸素性の急性呼吸不全(ARF)をきたすものは半数にのぼる。
ARFの原因を同定することはきわめて重要である。
気管支鏡によるBALは侵襲性のある手技であり、呼吸不全を悪化させるかもしれない。
目的:
BALをARFのある癌患者に行うことが挿管の必要性を上昇させるかどうかを
検証すること。非侵襲性のテスト単独が、BAL併用に比べて劣らないかどうかを
検証。
方法:
多施設ランダム化試験。
癌患者でARFを起こしたが、ICUに入室時に人工呼吸管理を受けていない
患者を登録した。これらの患者を早期BALと非侵襲性テスト群(n=113)、
非侵襲性テスト単独群(n=106)にランダムに割りつけた。
プライマリエンドポイントは、挿管人工呼吸管理を要した患者の数とした。
主要なセカンダリエンドポイントはARFの原因が同定できなかった患者の数。
結果:
挿管人工呼吸管理を要した患者は、BAL併用群で高かったが、有意ではなかった。
(35.4 vs. 38.7%; P=0.62)
ARFの原因が診断できなかった患者は両群とも同等であった。
(21.7 vs.20.4%; difference, 21.3% [210.4 to 7.7])

癌患者におけるARFの診断において、非侵襲性テスト+BALをICUで
行なったとしても、挿管人工呼吸管理を要することに関しては、
非侵襲性テスト単独群に比べて有意差がみられなかった。
by otowelt
| 2010-10-18 18:23
| 集中治療









