ESMO2010:BIBW2992は、化学療法歴がありEGFR-TKIで増悪したNSCLCのPFSを延長する
2010年 10月 21日
肺癌分野において、最も今回のESMOで注目を集めていた報告の1つである。
個人的にBSCと比較するのがいまだに疑問符なのだが、
BIBW2992はいわゆるdouble EGFR-TKIであり、
肺癌診療をする身としてはTOPICとして知っておきたい薬剤の1つ。
・参考過去記事:ASCO2010でのBIBW2992の発表
背景:
アファチニブ:afatinib(BIBW2992)は、EGFRとHER-2受容体の
ダブルチロシンキナーゼ阻害薬である。
第2B/3相試験LUX-LUNG1の結果を発表する。
方法:
LUX-LUNG1試験は、3B/4期のNSCLCで、1~2レジメンの化学療法歴があり、
エルロチニブまたはゲフィチニブを投薬されてから12週以降に
増悪となった患者を、afatinib毎日50mg投与+BSCを行う群と、
プラセボ+BSCを行う群に2:1でランダムに割りつけた。
プライマリエンドポイントはOSとした。セカンダリエンドポイントはPFSとした。
結果:
afatinib群に390人、プラセボ群に195人が割り付け。
OS中央値はafatinib群が10.78ヵ月に対してプラセボ群が11.96ヵ月
(HR1.077、95%CI 0.862-1.346)であり、有意差はみられなかった。
セカンダリエンドポイントのPFSは、afatinib群が3.3ヵ月、
プラセボ群が1.1ヵ月(HR0.38、95%CI 0.306-0.475、p<0.0001)
であり、有意に延長した。RRもafatinib群が13%(確認されたPRは7%)、
プラセボ群が0.5%と統計学的に有意であった(p<0.01)。
またafatinib群でQOLが改善していた。
有害事象は、afatinib群で87%に下痢(Grade3は17%)、
79%で皮疹/座瘡(Grade3は14%)がみられた。
結論:
BIBW2992は、化学療法歴がありEGFR-TKIで増悪したNSCLCのPFSを延長する。
by otowelt
| 2010-10-21 15:06
| 肺癌・その他腫瘍









