Fidaxomicin (FDX)はC.difficile関連腸炎においてバンコマイシンより有用
2010年 10月 27日
「内科開業医のお勉強日記」の記事で拝見した内容。個人的に自分の情報収集が遅いのがもどかしいが、
他の先生方のブログを参考にさせていただくことも多い。
現在IDSAが開かれているが、
そこでもFDXの発表がいくつかある。
海外のブログを見ていると、感染症内科医の間ではかなり話題の薬剤のようである。
Fidaxomicinは、フィダクソマイシンと日本語表記するのだろうか??
そもそもこのFDXは、狭域スペクトラム・マクロサイクリック抗菌薬
(RNAポリメラーゼ阻害)として開発された新しい薬剤であり、
内服しても血流にはほとんど分布しないという特徴を有する。
Revill, P.; Serradell, N.; Bolos, J. (2006). "Tiacumicin B: macrolide antibiotic treatment of C. difficile-associated diarrhea". Drugs of the Future 31 (6): 494–497.
以下、今回のメインの報告。
Efficacy and Safety of Fidaxomicin (FDX) vs Vancomycin (VAN) in Clostridium Difficile Infection (CDI) in 2 Randomized Controlled Trials (RCT) with 1105 Patients
背景:
C.difficile感染(CDI)は、治癒しやすいが再発は20~30%と多い。
再発率を少なくすることは、CDI治療において強く望まれることである。
方法:
2つのRCTを用いて、1105人の患者をプロトコールに登録した。
1つ目のトライアルは、北アメリカでおこなわれたものであり
2つ目のトライアルは、ヨーロッパでおこなわれたものである。
・Optimer's North American phase 3 Fidaxomicin study results presented at the 49th ICAAC, The Medical News, September 16, 2009
・Optimer Pharmaceuticals Presents Results From Fidaxomicin Phase 3 Study for the Treatment, Reuters, May 17, 2009
登録した患者はすべて成人で、CDIの急性症状があり
なおかつ便中トキシンが陽性である者とした。
患者はFDX(200mg1日2回)あるいは経口バンコマイシン(125mg1日4回)
を10日間投与する群に割りつけられた。
プライマリエンドポイントは臨床的な治癒とした。
セカンダリエンドポイントはCDI再発とした。
再発は、4週間以内に再度トキシン陽性となることと定義した。
他のセカンダリエンドポイントとして、再発なく
臨床的に治癒すること(global cure)とした。
結果は、per-protocolで報告。
結果:
両方のトライアルをあわせると、治癒率はFDX91.4%、バンコマイシン90.2%で
統計学的に有意差はなかったものの、再発率は
FDX13.0%、バンコマイシン24.6% (P<.001)で前者が低かった。
global cure率はFDXが78.6% 、バンコマイシン66.4%であった(P<.001)。
027株が34%の患者で検出されたが、ヨーロッパからは7検体のみであった。
有害事象は有意差なし。
結論:
Fidaxomicin (FDX)はC.difficile関連腸炎に対して90%以上の治癒率を
ほこるとともに、再発率がバンコマイシンより47%低かった。
by otowelt
| 2010-10-27 06:43
| 感染症全般









