FOLFIRIにパニツムマブを加えると、転移性大腸癌wild type K-rasでセカンドラインのPFS延長
2010年 11月 10日
転移性大腸癌セカンドラインで
wild type K-ras患者にFOLFIRI+パニツムマブで
PFSが延長したという報告。
JCOからはパニツムマブ関連のスタディが2つ出ている。
Randomized Phase III Study of Panitumumab With Fluorouracil, Leucovorin, and Irinotecan (FOLFIRI) Compared With FOLFIRI Alone As Second-Line Treatment in Patients With Metastatic Colorectal Cancer
JCO November 1, 2010 vol. 28 no. 31 4706-4713
目的:
転移性大腸癌におけるセカンドラインとして
FOLFIRIにパニツムマブを加える効果を検証する。
またKRASステータスによってこれを解析する。
患者および方法:
過去に1度化学療法を受けた転移性大腸癌の患者で
PS0-2、バイオマーカーテスト可能な組織採取ができていることが
条件で、1:1にFOLFIRI単独群とFOLFIRI+パニツムマブ群に割りつけた。
プライマリエンドポイントはPFSとOSとした(coprimary endopoints)。
結果:
2006年6月~2008年3月まで1186人の患者を
ランダムに割り付け登録。KRASステータスは91%で有効であった。
WT KRASにおいてパニツムマブは有意にPFSを延長した
(HR = 0.73; 95% CI, 0.59 to 0.90; P = .004)。PFS中央値は、
併用群で5.9ヵ月vs 単独群で3.9ヵ月であった。
OSは有意差がみられなかった。 (HR = 0.85, 95% CI, 0.70 to 1.04; P = .12)
RRも改善がみられ、35%vs10%であった。
MT KRAS患者においてはこれらの利益に有意な差がみられなかった。
有害事象はEGFR阻害によると思われる予想された副反応以外に
特記すべきものはなし。
結論:
WT KRAS転移性大腸癌セカンドラインにおいて
FOLFIRIにパニツムマブを加えることによりPFSの延長がみられる。
wild type K-ras患者にFOLFIRI+パニツムマブで
PFSが延長したという報告。
JCOからはパニツムマブ関連のスタディが2つ出ている。
Randomized Phase III Study of Panitumumab With Fluorouracil, Leucovorin, and Irinotecan (FOLFIRI) Compared With FOLFIRI Alone As Second-Line Treatment in Patients With Metastatic Colorectal Cancer
JCO November 1, 2010 vol. 28 no. 31 4706-4713
目的:
転移性大腸癌におけるセカンドラインとして
FOLFIRIにパニツムマブを加える効果を検証する。
またKRASステータスによってこれを解析する。
患者および方法:
過去に1度化学療法を受けた転移性大腸癌の患者で
PS0-2、バイオマーカーテスト可能な組織採取ができていることが
条件で、1:1にFOLFIRI単独群とFOLFIRI+パニツムマブ群に割りつけた。
プライマリエンドポイントはPFSとOSとした(coprimary endopoints)。
結果:
2006年6月~2008年3月まで1186人の患者を
ランダムに割り付け登録。KRASステータスは91%で有効であった。
WT KRASにおいてパニツムマブは有意にPFSを延長した
(HR = 0.73; 95% CI, 0.59 to 0.90; P = .004)。PFS中央値は、
併用群で5.9ヵ月vs 単独群で3.9ヵ月であった。
OSは有意差がみられなかった。 (HR = 0.85, 95% CI, 0.70 to 1.04; P = .12)
RRも改善がみられ、35%vs10%であった。
MT KRAS患者においてはこれらの利益に有意な差がみられなかった。
有害事象はEGFR阻害によると思われる予想された副反応以外に
特記すべきものはなし。

WT KRAS転移性大腸癌セカンドラインにおいて
FOLFIRIにパニツムマブを加えることによりPFSの延長がみられる。
by otowelt
| 2010-11-10 08:36
| 肺癌・その他腫瘍