尿路感染症の再発予防にクランベリージュースは無効
2010年 12月 10日
クランベリージュースと尿路感染症の関係は
研修医教育にとっていいネタだった。
それが覆されてしまった。クランベリー濃度が少し薄めなのが気になるところ。
まぁ、そこまでクランベリーにこだわらんでもいいと思うが…
Cranberry Juice Fails to Prevent Recurrent Urinary Tract Infection: Results From a Randomized Placebo-Controlled Trial
Clinical Infectious Diseases 2011;52(1):23–30
背景:
多くの観察研究や小規模あるいはオープンラベルの臨床試験では、
アメリカンクランベリーは尿路感染症(UTI)再発を減らすことができると
されている。
方法:
われわれは、二重盲検プラセボ対照試験により、319人の急性尿路感染症を訴えた
同僚を用いてUTIの再発のリスクに影響するかどうか検証した。
スタディ参加者は、二回目のUTIが起こるまで、あるいは6ヶ月間フォローアップされた。
UTIは、症状がありなおかつ尿培養で尿路感染と診断されたものと定義する。
結果:
再発率は16.9%(95% CI 12.8%–21.0%)で、スタディグループにおいて
その分布は同等であったが、ややクランベリーを使用する方がやや再発率が高かった
(20.0% vs 14.0%)。尿路感染症状についても差はなかった。
結論:
健康な女性における急性尿路感染症において
1日2回のクランベリージュース(8 oz of 27%)を飲むことは
6か月における二次性UTIを予防できるものではない。
研修医教育にとっていいネタだった。
それが覆されてしまった。クランベリー濃度が少し薄めなのが気になるところ。
まぁ、そこまでクランベリーにこだわらんでもいいと思うが…
Cranberry Juice Fails to Prevent Recurrent Urinary Tract Infection: Results From a Randomized Placebo-Controlled Trial
Clinical Infectious Diseases 2011;52(1):23–30
背景:
多くの観察研究や小規模あるいはオープンラベルの臨床試験では、
アメリカンクランベリーは尿路感染症(UTI)再発を減らすことができると
されている。
方法:
われわれは、二重盲検プラセボ対照試験により、319人の急性尿路感染症を訴えた
同僚を用いてUTIの再発のリスクに影響するかどうか検証した。
スタディ参加者は、二回目のUTIが起こるまで、あるいは6ヶ月間フォローアップされた。
UTIは、症状がありなおかつ尿培養で尿路感染と診断されたものと定義する。
結果:
再発率は16.9%(95% CI 12.8%–21.0%)で、スタディグループにおいて
その分布は同等であったが、ややクランベリーを使用する方がやや再発率が高かった
(20.0% vs 14.0%)。尿路感染症状についても差はなかった。

健康な女性における急性尿路感染症において
1日2回のクランベリージュース(8 oz of 27%)を飲むことは
6か月における二次性UTIを予防できるものではない。
by otowelt
| 2010-12-10 09:29
| 感染症全般