急性の喘息発作に対して、経口モンテルカストはPEFを改善

喘息発作に対するロイコトリエン拮抗薬はあまり脚光を浴びないが、
静脈内投与でFEV1を改善することは過去に報告されている。
・A randomized controlled trial of intravenous montelukast in acute asthma.
Am J Respir Crit Care Med 2003;167:528-33.
・Zafirlukast treatment for acute asthma: evaluation in a randomized, double-blind, multicenter trial.
Chest 2004;126:1480-9.


急性喘息発作に対するモンテルカストの研究がThoraxから出ている。
そろそろ論文も2011年の号に変わってきた。

Oral montelukast in acute asthma exacerbations: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial.
Thorax 2011;66:7-11


背景:
 ロイコトリエン受容体拮抗拮抗薬は、慢性の喘息患者においての
 役割が確立されているが、急性の喘息発作に対しての効果はよくわかっていない。

方法:
 87人の成人で急性喘息発作で入院が必要な症例を、モンテルカスト10mgと
 プラセボにランダムに割り付け4週間毎日夜内服をしてもらった。
 すべての患者は呼吸器内科のコンサルタントを受けたケアの
 もと入院としており、BTSガイドラインに準じた治療を受けている
 ものとする。プライマリエンドポイントは、ピークフロー(PEF)の差とした。

結果:
 プライマリエンドポイントが測定できたのは73人であった。モンテルカスト群
 (n=37)は、平均(±SD)PEFが227.6(±56.9) l/min (47.6% predicted)で、
 プラセボ群(n=36) は、240.3 (±99.8) l/min(49.6% predicted)だった。
 入院後の翌朝のPEFはモンテルカスト群で
 389.6(±109.7) l/min (81.4% predicted)、プラセボ群で
 332.3(±124.9) l/min (69.8% predicted) であった(p=0.046)。
 PEF平均差は57.4 l/min (95% CI 1.15 to 113.6 l/min or1.95-21.2% predicted)。

結論:
 急性の喘息発作に対して、経口モンテルカストを加えることは
 入院翌朝のPEFを有意に改善する。
by otowelt | 2010-12-15 06:01 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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