非対称性IPFは胃食道逆流症が関与し、急性増悪を助長させる可能性がある
2011年 03月 10日
呼吸器内科医なら、絶対面白いだろう論文。
Progression of idiopathic pulmonary fibrosis: lessons from asymmetrical disease
Thorax 2011;66:226-231
背景:
特発性肺線維症(IPF)において、分布および時間的空間的線維化進行は、
全身的・局所的な病状に影響されているかもしれない。この観点からみれば
非対称性のIPF(asymmetrical IPF;AIPF)は独特かもしれない。
方法:
このレトロスペクティブ試験は、32の患者(26人男性、平均±SD 年齢 69±7歳)
のAIPFによっておこなわれた。AIPFの定義は、左右の非対称性率すなわち
(most affected - least affected fibrosis score) /
(most affected + least affected fibrosis score) >0.2であるものとした。
グローバル線維化スコアは、左右ともに平均とした。
AIPF患者は64の対称性IPF患者(対照群)と比較された。
結果:
AIPF患者は、対照群と比べて線維化スコアやFVCに差はみられなかったが、
一酸化炭素拡散能はさほど低下してなかった(52±19% vs 43±13%, p=0.009)。
胃食道逆流症の率と急性増悪の頻度は、よりAIPFにおいて高かった。
(62.5% vs 31.3%, p=0.006 、46.9%vs 17.2%, p=0.004)
AIPF患者において、右>左の線維化がよく観察され(62.5%)、その非対称性率は
0.5 (range 0.24-1)であった。グローバル線維化スコアは、AIPF患者23人の
HRCTにおいてより悪かった(p<0.0001)。
3人をのぞいて、全例において左右非対称性は維持された。
フォローアップ中、15人のAIPF患者が18の急性増悪エピソードを経験した。
最初のエピソードは、片側性で10人が患側肺に起こっていた(66.7%)。
生存に関しては、AIPFもIPFも同等であった。
結論:
AIPFは、胃食道逆流症のような局所的な因子と関連しており、
病態の悪化や急性増悪に深く関与しているかもしれない。
Progression of idiopathic pulmonary fibrosis: lessons from asymmetrical disease
Thorax 2011;66:226-231
背景:
特発性肺線維症(IPF)において、分布および時間的空間的線維化進行は、
全身的・局所的な病状に影響されているかもしれない。この観点からみれば
非対称性のIPF(asymmetrical IPF;AIPF)は独特かもしれない。
方法:
このレトロスペクティブ試験は、32の患者(26人男性、平均±SD 年齢 69±7歳)
のAIPFによっておこなわれた。AIPFの定義は、左右の非対称性率すなわち
(most affected - least affected fibrosis score) /
(most affected + least affected fibrosis score) >0.2であるものとした。
グローバル線維化スコアは、左右ともに平均とした。
AIPF患者は64の対称性IPF患者(対照群)と比較された。

AIPF患者は、対照群と比べて線維化スコアやFVCに差はみられなかったが、
一酸化炭素拡散能はさほど低下してなかった(52±19% vs 43±13%, p=0.009)。
胃食道逆流症の率と急性増悪の頻度は、よりAIPFにおいて高かった。
(62.5% vs 31.3%, p=0.006 、46.9%vs 17.2%, p=0.004)
AIPF患者において、右>左の線維化がよく観察され(62.5%)、その非対称性率は
0.5 (range 0.24-1)であった。グローバル線維化スコアは、AIPF患者23人の
HRCTにおいてより悪かった(p<0.0001)。
3人をのぞいて、全例において左右非対称性は維持された。
フォローアップ中、15人のAIPF患者が18の急性増悪エピソードを経験した。
最初のエピソードは、片側性で10人が患側肺に起こっていた(66.7%)。
生存に関しては、AIPFもIPFも同等であった。
結論:
AIPFは、胃食道逆流症のような局所的な因子と関連しており、
病態の悪化や急性増悪に深く関与しているかもしれない。
by otowelt
| 2011-03-10 12:42
| びまん性肺疾患









