気管支鏡におけるプロポフォールとハイドロコドンの併用はプロポフォール単独より安全かつ有用
2011年 09月 01日
オピオイド併用の方が、咳スコアはよかった。
しかし、咳の定量化、患者の主観など、気管支鏡処置における
アウトカムの設定は非常に難しいと常々思う。
Propofol versus propofol plus hydrocodone for flexible bronchoscopy: a randomised study
Eur Respir J 2011; 38: 529–537
背景:
プロポフォールとベンゾジアゼピンを組み合わせることは
軟性気管支鏡を施行する場合の鎮静法として確立している。
しかしながら、処置中の咳をおさえる上での
プロポフォール単独使用と鎮痛薬との併用の比較はまだされておらず、
どちらが優位かわかっていない。
方法:
300人の連続患者で軟性気管支鏡を大学病院で施行した際に
プロポフォールとハイドロコドンの併用と
プロポフォール単独とを二重盲検で割りつけた。
プライマリエンドポイントは処置中の咳スコアとしVASで評価。
結果:
患者背景は両群とも同等であった。
プロポフォール単独と比べると、咳スコアは
ナースおよび患者のいずれも有意にプロポフォール・ハイドロコドンの
併用群で低かった(2.5 (1.5–4.0) versus 2.0 (1.0–3.0)p=0.011)。
加えて、併用群ではプロポフォールの必要量は有意に低かった
(200 mg (140–280) versus 260 mg (180–350),p<0.0001)。
退院までの時間や、合併症については両群とも同等であった。 結論:
気管支鏡検査において、プロポフォールにハイドロコドンを加えることは
プロポフォール単独よりも安全かつ有用である。
しかし、咳の定量化、患者の主観など、気管支鏡処置における
アウトカムの設定は非常に難しいと常々思う。
Propofol versus propofol plus hydrocodone for flexible bronchoscopy: a randomised study
Eur Respir J 2011; 38: 529–537
背景:
プロポフォールとベンゾジアゼピンを組み合わせることは
軟性気管支鏡を施行する場合の鎮静法として確立している。
しかしながら、処置中の咳をおさえる上での
プロポフォール単独使用と鎮痛薬との併用の比較はまだされておらず、
どちらが優位かわかっていない。
方法:
300人の連続患者で軟性気管支鏡を大学病院で施行した際に
プロポフォールとハイドロコドンの併用と
プロポフォール単独とを二重盲検で割りつけた。
プライマリエンドポイントは処置中の咳スコアとしVASで評価。
結果:
患者背景は両群とも同等であった。
プロポフォール単独と比べると、咳スコアは
ナースおよび患者のいずれも有意にプロポフォール・ハイドロコドンの
併用群で低かった(2.5 (1.5–4.0) versus 2.0 (1.0–3.0)p=0.011)。
加えて、併用群ではプロポフォールの必要量は有意に低かった
(200 mg (140–280) versus 260 mg (180–350),p<0.0001)。
退院までの時間や、合併症については両群とも同等であった。
気管支鏡検査において、プロポフォールにハイドロコドンを加えることは
プロポフォール単独よりも安全かつ有用である。
by otowelt
| 2011-09-01 06:45
| 気管支鏡