肥満は喘息コントロールの決定要因である
2011年 09月 11日
Claude S. Farah, et al. Obesity Is a Determinant of Asthma Control Independent of Infl ammation and Lung Mechanics
CHEST 2011; 140(3):659–666
背景:
なぜ肥満が喘息コントロールを悪化させるかはよくわかっていない。
われわれは、以下のように仮説づけた。
1.肥満は呼吸機能検査や気道炎症、気道過敏性とは独立して
喘息コントロールに影響を与える
2.炎症の寛解後の残存症状は、肥満による呼吸メカニクスの変化
によるものである
方法:
49人の喘息患者において試験を行い
吸入ステロイド治療の前後3ヶ月において以下のような検査を施行した。
・ACQ-5(Asthma Control Questionnaire-5)
・呼吸機能検査
・FENO測定
・メサコリン吸入試験
・強制振動法(FOT)
呼吸器系抵抗(Rrs)と呼吸器系リアクタンス(Xrs)を
これにより計算。
治療効果に関しては、BMIによってグループ分けした
(18.5-24.9, 25-29.9, and >30 kg/m 2 )。
結果:
ACQ-5の独立予測因子であったのは、FEV1、FENO、BMI
(model r2=0.38, P< .001)であった。治療後の喘息コントロール、
呼吸機能検査、気道炎症、気道過敏性の改善はBMIいずれにおいても
同等であった。治療後のACQ-5の独立予測因子はRrsとBMIであった
(model r2=0.42, P< .001)。
結論:
BMIは、気道炎症や呼吸機能、気道過敏性とは独立した
喘息コントロールの決定要因である。
CHEST 2011; 140(3):659–666
背景:
なぜ肥満が喘息コントロールを悪化させるかはよくわかっていない。
われわれは、以下のように仮説づけた。
1.肥満は呼吸機能検査や気道炎症、気道過敏性とは独立して
喘息コントロールに影響を与える
2.炎症の寛解後の残存症状は、肥満による呼吸メカニクスの変化
によるものである
方法:
49人の喘息患者において試験を行い
吸入ステロイド治療の前後3ヶ月において以下のような検査を施行した。
・ACQ-5(Asthma Control Questionnaire-5)
・呼吸機能検査
・FENO測定
・メサコリン吸入試験
・強制振動法(FOT)
呼吸器系抵抗(Rrs)と呼吸器系リアクタンス(Xrs)を
これにより計算。
治療効果に関しては、BMIによってグループ分けした
(18.5-24.9, 25-29.9, and >30 kg/m 2 )。
結果:
ACQ-5の独立予測因子であったのは、FEV1、FENO、BMI
(model r2=0.38, P< .001)であった。治療後の喘息コントロール、
呼吸機能検査、気道炎症、気道過敏性の改善はBMIいずれにおいても
同等であった。治療後のACQ-5の独立予測因子はRrsとBMIであった
(model r2=0.42, P< .001)。
結論:
BMIは、気道炎症や呼吸機能、気道過敏性とは独立した
喘息コントロールの決定要因である。
by otowelt
| 2011-09-11 17:44
| 気管支喘息・COPD