カフェイン消費量の増大は、うつ発症リスクの減少と関連
2011年 09月 28日
Michel Lucas, et al. Coffee, Caffeine, and Risk of Depression Among Women
Arch Intern Med. 2011;171(17):1571-1578
背景:
カフェインは世界的に中枢神経刺激をもたらす消費物であり
およそ80%がコーヒーとして摂取されている。しかしながら、
コーヒーあるいはカフェイン消費がうつのリスクと関連しているか
どうかのプロスペクティブな解析はなされていない。
方法:
合計50739人のイギリス人女性(平均63歳)でうつ症状がないものを
ベースラインに組み込み(1996年)、2006年6月1日までフォローアップした。
カフェインの消費量についてはアンケートを用いて1980年5月1日から
2004年4月1日まで聴取。うつは自己申告での症状による
医師診断と抗うつ薬の使用によって定義した。Cox比例ハザード回帰モデル
を用いた解析をおこなった。
結果:
10年フォローアップ期間中、2607の”うつ”が発生した。
1日1カップ以下のカフェイン入りコーヒー飲料比較して、一日2-3カップで
ハザード比0.85(95%CI 0.75-0.95) 、4カップ以上で
0.80(0.64-0.99; P for trend <.001)であった。
多変量相対リスクは、5カフェイン量比較において、最大と最小の比較では
HR0.80(95%CI, 0.68-0.95; P for trend = .02)であった。
カフェインのないしコーヒーではうつリスクとは関連しなかった。
結論:
カフェイン消費量の増大は、うつ発症リスクの減少と関連する。
Arch Intern Med. 2011;171(17):1571-1578
背景:
カフェインは世界的に中枢神経刺激をもたらす消費物であり
およそ80%がコーヒーとして摂取されている。しかしながら、
コーヒーあるいはカフェイン消費がうつのリスクと関連しているか
どうかのプロスペクティブな解析はなされていない。
方法:
合計50739人のイギリス人女性(平均63歳)でうつ症状がないものを
ベースラインに組み込み(1996年)、2006年6月1日までフォローアップした。
カフェインの消費量についてはアンケートを用いて1980年5月1日から
2004年4月1日まで聴取。うつは自己申告での症状による
医師診断と抗うつ薬の使用によって定義した。Cox比例ハザード回帰モデル
を用いた解析をおこなった。
結果:
10年フォローアップ期間中、2607の”うつ”が発生した。
1日1カップ以下のカフェイン入りコーヒー飲料比較して、一日2-3カップで
ハザード比0.85(95%CI 0.75-0.95) 、4カップ以上で
0.80(0.64-0.99; P for trend <.001)であった。
多変量相対リスクは、5カフェイン量比較において、最大と最小の比較では
HR0.80(95%CI, 0.68-0.95; P for trend = .02)であった。
カフェインのないしコーヒーではうつリスクとは関連しなかった。
結論:
カフェイン消費量の増大は、うつ発症リスクの減少と関連する。
by otowelt
| 2011-09-28 17:05
| 内科一般