IPF患者の初期評価の遅れは死亡のリスクを上昇させる
2011年 10月 03日
IPFのoverall survivalを改善する薬剤がない現状では
下記の結果にはやや懐疑心が残る。
全文を読めないので、詳しくはわからないが・・・。
Daniela J. Lamas, et al. Delayed Access and Survival in Idiopathic Pulmonary Fibrosis
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 184. pp. 842-847, (2011)
背景:
特発性肺線維症は、しばしば初期診断を誤られる。
専門ケアへのアクセスの遅れは、IPFのアウトカムを悪くするかもしれない。
目的:
専門ケアへのアクセスが遅れることと、IPFの生存期間との関連を検証する。
方法:
われわれは、129人のATS診断基準に合致したIPF患者にたいして
プロスペクティブコホート試験をおこなった。
”遅れ”というのは、呼吸困難がはじまってから紹介施設での初期評価までの
期間と定義する。
結果:
平均年齢は63歳で、76%が男性であった。
”遅れ”の中央値は2,2年(interquartile range 1.0–3.8 yr)で、
フォローアップ期間中央値は1.1年であった。年齢と肺機能検査は
この”遅れ”に影響しなかった。長期の遅れがあるほど、
死亡のリスクを上昇させた(補正HR1.3, 95%CI 1.03 to 1.6)。
また上記の遅れは、肺移植の比率を下げるといったこととは関連なかった。
結論:
専門施設への紹介の遅れは、IPFの死亡リスクを上昇させる。
早期に紹介することが肝要である。
下記の結果にはやや懐疑心が残る。
全文を読めないので、詳しくはわからないが・・・。
Daniela J. Lamas, et al. Delayed Access and Survival in Idiopathic Pulmonary Fibrosis
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 184. pp. 842-847, (2011)
背景:
特発性肺線維症は、しばしば初期診断を誤られる。
専門ケアへのアクセスの遅れは、IPFのアウトカムを悪くするかもしれない。
目的:
専門ケアへのアクセスが遅れることと、IPFの生存期間との関連を検証する。
方法:
われわれは、129人のATS診断基準に合致したIPF患者にたいして
プロスペクティブコホート試験をおこなった。
”遅れ”というのは、呼吸困難がはじまってから紹介施設での初期評価までの
期間と定義する。
結果:
平均年齢は63歳で、76%が男性であった。
”遅れ”の中央値は2,2年(interquartile range 1.0–3.8 yr)で、
フォローアップ期間中央値は1.1年であった。年齢と肺機能検査は
この”遅れ”に影響しなかった。長期の遅れがあるほど、
死亡のリスクを上昇させた(補正HR1.3, 95%CI 1.03 to 1.6)。
また上記の遅れは、肺移植の比率を下げるといったこととは関連なかった。
結論:
専門施設への紹介の遅れは、IPFの死亡リスクを上昇させる。
早期に紹介することが肝要である。
by otowelt
| 2011-10-03 05:56
| びまん性肺疾患