チョコレートをたくさん食べると心血管代謝障害リスクを減少させる
2011年 10月 04日
RR 0.63って、現在流通している心血管系の薬剤を
はるかに上回る効果だが、チョコレートってそんなすごいのか?(笑)
最低消費量はどのスタディもおおむね"none"だが
最大消費量はどのくらいかというと、具体的なスタディでは
毎日1杯以上のココア、チョコレート1日7.5g以上といったものがある。
チョコレートによる抗酸化作用と抗炎症性が
このリスク軽減につながっていると考察されているが、
この論文を読んだ後でも、市販のチョコレートを食べれば食べるほど
肥満や糖尿病、結果的な心疾患リスクが増大するのは
医学的に当たり前だと思っている。
Adriana Buitrago-Lopez, et al.
Chocolate consumption and cardiometabolic disorders: systematic review and meta-analysis
BMJ 2011;343:d4488 doi: 10.1136/bmj.d4488
目的:
チョコレート消費量と心血管代謝障害のリスクとの関連性を評価する。
データ:
Medline, Embase, Cochrane Library, PubMed, CINAHL, IPA,
Web of Science, Scopus, Pascalなど
方法:
18歳以上の成人に対して行われたチョコレートの消費と心血管代謝障害
との関連についての研究を対象にして、メタアナリシスを施行。
それぞれにチョコレート消費量が異なるカテゴリーになっているため
最低消費量と最大消費量を比較するようにした。
結果:
最終的にメタアナリシス対象となったのは、4576参照文献中、
7論文であった。ランダム化試験はゼロで、コホート研究6,横断的研究1。
登録患者は114009人だった。
チョコレートの消費は、チョコレートバー、チョコレート飲料、
チョコレート菓子(ビスケットなど)などが含まれた。
7論文中、5つではチョコレート消費量と心血管代謝障害のリスク低下と
関連づけたものであった。各研究でチョコレートの消費量が最も多い群は
最も少ない群に比べて37%のリスク低下と関連していた
(RR0.63 (95%CI 0.44 to 0.90))。また、脳卒中29%リスク低下とも関連。
Funnel plotにより有意な出版バイアスは確認されなかった。
結論:
チョコレートの消費量がより多いほど、心血管代謝に関連する疾患リスクが
有意に減る。さらなる研究が必要とされる。
はるかに上回る効果だが、チョコレートってそんなすごいのか?(笑)
最低消費量はどのスタディもおおむね"none"だが
最大消費量はどのくらいかというと、具体的なスタディでは
毎日1杯以上のココア、チョコレート1日7.5g以上といったものがある。
チョコレートによる抗酸化作用と抗炎症性が
このリスク軽減につながっていると考察されているが、
この論文を読んだ後でも、市販のチョコレートを食べれば食べるほど
肥満や糖尿病、結果的な心疾患リスクが増大するのは
医学的に当たり前だと思っている。
Adriana Buitrago-Lopez, et al.
Chocolate consumption and cardiometabolic disorders: systematic review and meta-analysis
BMJ 2011;343:d4488 doi: 10.1136/bmj.d4488
目的:
チョコレート消費量と心血管代謝障害のリスクとの関連性を評価する。
データ:
Medline, Embase, Cochrane Library, PubMed, CINAHL, IPA,
Web of Science, Scopus, Pascalなど
方法:
18歳以上の成人に対して行われたチョコレートの消費と心血管代謝障害
との関連についての研究を対象にして、メタアナリシスを施行。
それぞれにチョコレート消費量が異なるカテゴリーになっているため
最低消費量と最大消費量を比較するようにした。
結果:
最終的にメタアナリシス対象となったのは、4576参照文献中、
7論文であった。ランダム化試験はゼロで、コホート研究6,横断的研究1。
登録患者は114009人だった。
チョコレートの消費は、チョコレートバー、チョコレート飲料、
チョコレート菓子(ビスケットなど)などが含まれた。
7論文中、5つではチョコレート消費量と心血管代謝障害のリスク低下と
関連づけたものであった。各研究でチョコレートの消費量が最も多い群は
最も少ない群に比べて37%のリスク低下と関連していた
(RR0.63 (95%CI 0.44 to 0.90))。また、脳卒中29%リスク低下とも関連。
Funnel plotにより有意な出版バイアスは確認されなかった。
チョコレートの消費量がより多いほど、心血管代謝に関連する疾患リスクが
有意に減る。さらなる研究が必要とされる。
by otowelt
| 2011-10-04 09:30
| 内科一般