EBUSにおける縦隔リンパ節の大きさと形状による悪性所見の予測

Jessica S. Wang Memoli, et al.
Using Endobronchial Ultrasound Features to Predict Lymph Node Metastasis in Patients With Lung Cancer
CHEST 2011; 140(6):1550–1556


 縦隔リンパ節のステージングは、TNM分類と非小細胞肺癌(NSCLC)の
 治療を決定するものである。このスタディは
 気管支内エコー(EBUS)によって縦隔リンパ節転移の予測を
 評価したものである。 肺癌が確定ないし疑われている患者において
 ステージング目的にEBUSをおこなわれた患者を登録。
 リンパ節は胸部CT/PETとエコーによるサイズ・形状・辺縁・数などの
 特徴を迅速細胞診(ROSE)と最終的病理所見とに相関させた。
 227人のリンパ節(22.5%が悪性所見)が100人の患者から採取。
 CTあるいはEBUSによるリンパ節サイズが大きい場合、あるいは
 その形状が円形と卵形のものは縦隔リンパ節転移の予測ができた。

 本論文で記載された形状はtriangular, round, oval, draping。
 かなり主観が入ってしまうと思うのだが・・・。
EBUSにおける縦隔リンパ節の大きさと形状による悪性所見の予測_e0156318_1821360.jpg

by otowelt | 2011-12-11 18:23 | 気管支鏡

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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