中~高度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者に対する3ヵ月CPAPは有効
2011年 12月 19日
S.K. Sharma, et al.
CPAP for the Metabolic Syndrome in Patients with Obstructive Sleep Apnea
N Engl J Med 2011; 365:2277-2286
背景:
閉塞性睡眠時無呼吸は、メタボリックシンドロームの有病率や
その増加に関連しているとされており、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を
用いて閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことで、
これらのアウトカムに変化があるかどうかは明らかになっていない。
方法:
本二重盲検プラセボ対照試験において、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
患者を、3ヵ月CPAP治療、1ヵ月の休薬、3ヵ月CPAPプラセボ治療の順に
行う群と、その逆の順序で行う群にランダムに割り付け。
介入前後に、身体測定、血圧、空腹時血糖値、インスリン抵抗性、
空腹時血中脂質、HbA1c、頸動脈内膜中膜厚、内臓脂肪などを
測定した。メタボリックシンドロームは、アジア人に対する
肥満カットオフ値を用いた。
結果:
86人が試験を完了し、そのうち75例(87%)がメタボリックシンドローム。
CPAP治療は、CPAPプラセボ治療と比較して
収縮期血圧(3.9 mmHg,95%CI1.4~6.4,P=0.001)、
拡張期血圧(2.5 mmHg,95% CI 0.9~4.1,P<0.001)、
総コレステロール値(13.3 mg/dL,95% CI 5.3~21.3,P=0.005)、
非HDLコレステロール(13.3 mg/dL,95% CI 4.8~21.8,P=0.009)、
LDLコレステロール(9.6 mg/dL,95% CI 2.5~16.7,P=0.008)、
TG(18.7 mg/dL,95% CI 4.3~41.6,P=0.02)、
HbA1c(0.2%,95% CI 0.1~0.4,P=0.003)の平均値の低下に関連。
CPAPを行うことによって、メタボリックシンドロームの頻度が低下。
結論:
中~高度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者に対する3ヵ月CPAPは、
血圧の低下と内分泌代謝異常が部分的に改善する。
CPAP for the Metabolic Syndrome in Patients with Obstructive Sleep Apnea
N Engl J Med 2011; 365:2277-2286
背景:
閉塞性睡眠時無呼吸は、メタボリックシンドロームの有病率や
その増加に関連しているとされており、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を
用いて閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことで、
これらのアウトカムに変化があるかどうかは明らかになっていない。
方法:
本二重盲検プラセボ対照試験において、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
患者を、3ヵ月CPAP治療、1ヵ月の休薬、3ヵ月CPAPプラセボ治療の順に
行う群と、その逆の順序で行う群にランダムに割り付け。
介入前後に、身体測定、血圧、空腹時血糖値、インスリン抵抗性、
空腹時血中脂質、HbA1c、頸動脈内膜中膜厚、内臓脂肪などを
測定した。メタボリックシンドロームは、アジア人に対する
肥満カットオフ値を用いた。
結果:
86人が試験を完了し、そのうち75例(87%)がメタボリックシンドローム。
CPAP治療は、CPAPプラセボ治療と比較して
収縮期血圧(3.9 mmHg,95%CI1.4~6.4,P=0.001)、
拡張期血圧(2.5 mmHg,95% CI 0.9~4.1,P<0.001)、
総コレステロール値(13.3 mg/dL,95% CI 5.3~21.3,P=0.005)、
非HDLコレステロール(13.3 mg/dL,95% CI 4.8~21.8,P=0.009)、
LDLコレステロール(9.6 mg/dL,95% CI 2.5~16.7,P=0.008)、
TG(18.7 mg/dL,95% CI 4.3~41.6,P=0.02)、
HbA1c(0.2%,95% CI 0.1~0.4,P=0.003)の平均値の低下に関連。
CPAPを行うことによって、メタボリックシンドロームの頻度が低下。
結論:
中~高度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者に対する3ヵ月CPAPは、
血圧の低下と内分泌代謝異常が部分的に改善する。
by otowelt
| 2011-12-19 09:01
| 内科一般