ECIL-3メタアナリシス:β-Dグルカン連続2回陽性の有用性
2012年 02月 13日
面白そうだが、かなり気合いを入れて読まないと難しい。
後日余裕があったらしっかり読んでみよう。
Frederic Lamoth, et al
β-Glucan Antigenemia Assay for the Diagnosis of Invasive Fungal Infections in Patients With Hematological Malignancies: A Systematic Review and Meta-Analysis of Cohort Studies From the Third European Conference on Infections in Leukemia (ECIL-3)
Clinical Infectious Diseases 2012;54(5):633–43
背景:
侵襲性真菌感染症(IFIs)は、血液悪性腫瘍患者における致死的合併症の
1つであり、早期診断が望まれる。
1,3-b-D-glucan (BG)は、多くの真菌の細胞壁を構成しており、
IFIにおいて同定される。4つのBGアンチゲネミアアッセイが現在使われている
(Fungitell, Fungitec-G, Wako, and Maruha)。このメタアナリシスでは
Third European Conference on Infections in Leukemia (ECIL-3)
により血液悪性腫瘍患者でのIFI診断のためのBGアッセイを解析する。
※Fungitell cutoff, 60–80 pg/mL; Fungitec-G cutoff, 20 pg/mL; Wako and Maruha cutoff, 11 pg/mL
方法:
血液悪性腫瘍におけるIFIにおいて
BGアンチゲネミアアッセイのパフォーマンスについて報告したスタディを組み込んだ。
※European Organization for Research and Treatment of Cancer and Mycoses Study Group criteria
解析は、症例対照研究を除いたコホート試験でおこない、
メタアナリシスは、通常のメタアナリシスプールと二変量解析によって施行。
結果:
6のコホート試験が登録された。
(1771の成人、414人のIFI(proven or probable))
IFIにおけるBGアッセイの診断的パフォーマンスは連続2陽性の場合に
いっそう高かった (診断的オッズ比:2連続陽性vs1回陽性
111.8 [95%CI 38.6–324.1] vs 16.3 [95% CI, 6.5–40.8];
heterogeneity index:2連続陽性vs1回陽性0% vs 72.6%)。
2連続のBG測定は、感度・特異度は49.6%(95% CI, 34.0%–65.3%)、
98.9% (95% CI, 97.4%–99.5%)であった。
PPVないしNPVはIFI頻度10%において83.5%、94.6%であった。
結論:
血液腫瘍におけるIFI診断精度はBGアッセイごとに同等であった。
2回の連続したBGアンチゲネミアアッセイは高い特異度、PPV、NPVであった。
後日余裕があったらしっかり読んでみよう。
Frederic Lamoth, et al
β-Glucan Antigenemia Assay for the Diagnosis of Invasive Fungal Infections in Patients With Hematological Malignancies: A Systematic Review and Meta-Analysis of Cohort Studies From the Third European Conference on Infections in Leukemia (ECIL-3)
Clinical Infectious Diseases 2012;54(5):633–43
背景:
侵襲性真菌感染症(IFIs)は、血液悪性腫瘍患者における致死的合併症の
1つであり、早期診断が望まれる。
1,3-b-D-glucan (BG)は、多くの真菌の細胞壁を構成しており、
IFIにおいて同定される。4つのBGアンチゲネミアアッセイが現在使われている
(Fungitell, Fungitec-G, Wako, and Maruha)。このメタアナリシスでは
Third European Conference on Infections in Leukemia (ECIL-3)
により血液悪性腫瘍患者でのIFI診断のためのBGアッセイを解析する。
※Fungitell cutoff, 60–80 pg/mL; Fungitec-G cutoff, 20 pg/mL; Wako and Maruha cutoff, 11 pg/mL
方法:
血液悪性腫瘍におけるIFIにおいて
BGアンチゲネミアアッセイのパフォーマンスについて報告したスタディを組み込んだ。
※European Organization for Research and Treatment of Cancer and Mycoses Study Group criteria
解析は、症例対照研究を除いたコホート試験でおこない、
メタアナリシスは、通常のメタアナリシスプールと二変量解析によって施行。
結果:
6のコホート試験が登録された。
(1771の成人、414人のIFI(proven or probable))
IFIにおけるBGアッセイの診断的パフォーマンスは連続2陽性の場合に
いっそう高かった (診断的オッズ比:2連続陽性vs1回陽性
111.8 [95%CI 38.6–324.1] vs 16.3 [95% CI, 6.5–40.8];
heterogeneity index:2連続陽性vs1回陽性0% vs 72.6%)。
2連続のBG測定は、感度・特異度は49.6%(95% CI, 34.0%–65.3%)、
98.9% (95% CI, 97.4%–99.5%)であった。
PPVないしNPVはIFI頻度10%において83.5%、94.6%であった。
結論:
血液腫瘍におけるIFI診断精度はBGアッセイごとに同等であった。
2回の連続したBGアンチゲネミアアッセイは高い特異度、PPV、NPVであった。
by otowelt
| 2012-02-13 18:59
| 感染症全般