妊娠中のニコチンパッチによる禁煙療法
2012年 03月 01日
Tim Coleman et. al.
A Randomized Trial of Nicotine-Replacement Therapy Patches in Pregnancy
N Engl J Med 2012; 366:808-818
背景:
ニコチン置換療法は禁煙において効果的とされており、妊娠中でも然りである。
われわれは、ニコチンパッチ療法の妊娠中における安全性と効果において
検証した。
方法および結果:
イギリスの7病院において16~50歳の12~24週にある女性で
タバコ5cigarettes/day以上を対象に登録した。
その1050人において、521人をニコチン置換療法(15 mg per 16 hours)、
529人をプラセボに割りつけた。出産までの禁煙率は
ニコチン療法とプラセボで、それぞれ9.4%、7.6%。
非補正ORは1.26(95%CI 0.82 to 1.96)。
しかしながら、1ヶ月後の禁煙率は21.3% vs. 11.7%と高い。
コンプライアンスは低く、ニコチンパッチ群ではわずか7.2%、
コントロール群は2.8%。周産期有害事象は同等であった。
結論:
ニコチンパッチは妊娠中において有意に効果がみられるものではないが
周産期有害事象は同等であった。しかしながらコンプライアンスが低い。
A Randomized Trial of Nicotine-Replacement Therapy Patches in Pregnancy
N Engl J Med 2012; 366:808-818
背景:
ニコチン置換療法は禁煙において効果的とされており、妊娠中でも然りである。
われわれは、ニコチンパッチ療法の妊娠中における安全性と効果において
検証した。
方法および結果:
イギリスの7病院において16~50歳の12~24週にある女性で
タバコ5cigarettes/day以上を対象に登録した。
その1050人において、521人をニコチン置換療法(15 mg per 16 hours)、
529人をプラセボに割りつけた。出産までの禁煙率は
ニコチン療法とプラセボで、それぞれ9.4%、7.6%。
非補正ORは1.26(95%CI 0.82 to 1.96)。
しかしながら、1ヶ月後の禁煙率は21.3% vs. 11.7%と高い。
コンプライアンスは低く、ニコチンパッチ群ではわずか7.2%、
コントロール群は2.8%。周産期有害事象は同等であった。
結論:
ニコチンパッチは妊娠中において有意に効果がみられるものではないが
周産期有害事象は同等であった。しかしながらコンプライアンスが低い。
by otowelt | 2012-03-01 05:34 | 呼吸器その他