成人ICUにおけるせん妄発症予測モデル:PRE-DELITIC
2012年 03月 11日
CAM-ICUについては過去に記事を書いたことがある。
・ICUせん妄スクリーニングにはCAM-ICUが最も良い
新しくPRE-DELIRICについて提唱したBMJの論文。
Development and validation of PRE-DELIRIC (PREdiction of DELIRium in ICu patients) delirium prediction model for intensive care patients: observational multicentre study
BMJ 2012;344:e420 doi: 10.1136/bmj.e420
目的
成人ICUにおけるせん妄予測モデルの構築と妥当性を評価し
医療従事者の予測と比較してその付加価値を同定する。
デザイン:多施設での観察研究
セッティング:5つのニュージーランドにおけるICU
患者:3056人のICU患者で18歳以上とする
メインアウトカム:
ICU滞在中のせん妄の発症(少なくともせん妄スクリーニング陽性を1つ満たす)

結果:
本研究では、成人のICU入院患者におけるせん妄の発現を
予測するモデルである、PRE-DELIRICモデル
(PREdiction of DELIRium for Intensive Care patients)を開発。
1施設のICUに入院した1613人のデータを用いてモデルを開発、
549人で時間的妥当性の検証。外的妥当性検証には他4施設ICUに
入院した894人のデータを使用。PRE-DELIRICモデルは、
10のリスクファクターである年齢、APACHE-II、入院形態、昏睡、感染、
代謝性アシドーシス、鎮静薬使用、モルヒネ使用、尿素濃度、
緊急入院で構成された。モデルの予測能についてROC曲線下面積で
評価すると、0.87(95%CI:0.85~0.89)という結果であった。
ブートストラップ法でoverfittingを調整した場合、ROC曲線下面積は
0.86であった。時間的妥当性ないしは外的妥当性のROC曲線下面積は
それぞれ0.89(95%CI:0.86~0.92)、0.84(95%CI:0.82~0.87)。
3056人全例における統合ROC曲線下面積は0.85(95%CI:0.84~0.87)。
当該モデルと医療者のリスク予測能を比較すると、
モデルROC曲線下面積が0.87(95%CI:0.81~0.93)であったが、
看護師は0.59(95%CI:0.49~0.70)、
医師は0.59(95%CI:0.49~0.70)であり、これも有意に低いものであった。
結論:
成人において、ICU入院後24時間以内に評価可能な10のリスクファクター
から構成されるPRE-DELIRICモデルは、
せん妄発症の予測能を高く持つものと考えられる。
・ICUせん妄スクリーニングにはCAM-ICUが最も良い
新しくPRE-DELIRICについて提唱したBMJの論文。
Development and validation of PRE-DELIRIC (PREdiction of DELIRium in ICu patients) delirium prediction model for intensive care patients: observational multicentre study
BMJ 2012;344:e420 doi: 10.1136/bmj.e420
目的
成人ICUにおけるせん妄予測モデルの構築と妥当性を評価し
医療従事者の予測と比較してその付加価値を同定する。
デザイン:多施設での観察研究
セッティング:5つのニュージーランドにおけるICU
患者:3056人のICU患者で18歳以上とする
メインアウトカム:
ICU滞在中のせん妄の発症(少なくともせん妄スクリーニング陽性を1つ満たす)

本研究では、成人のICU入院患者におけるせん妄の発現を
予測するモデルである、PRE-DELIRICモデル
(PREdiction of DELIRium for Intensive Care patients)を開発。
1施設のICUに入院した1613人のデータを用いてモデルを開発、
549人で時間的妥当性の検証。外的妥当性検証には他4施設ICUに
入院した894人のデータを使用。PRE-DELIRICモデルは、
10のリスクファクターである年齢、APACHE-II、入院形態、昏睡、感染、
代謝性アシドーシス、鎮静薬使用、モルヒネ使用、尿素濃度、
緊急入院で構成された。モデルの予測能についてROC曲線下面積で
評価すると、0.87(95%CI:0.85~0.89)という結果であった。
ブートストラップ法でoverfittingを調整した場合、ROC曲線下面積は
0.86であった。時間的妥当性ないしは外的妥当性のROC曲線下面積は
それぞれ0.89(95%CI:0.86~0.92)、0.84(95%CI:0.82~0.87)。
3056人全例における統合ROC曲線下面積は0.85(95%CI:0.84~0.87)。
当該モデルと医療者のリスク予測能を比較すると、
モデルROC曲線下面積が0.87(95%CI:0.81~0.93)であったが、
看護師は0.59(95%CI:0.49~0.70)、
医師は0.59(95%CI:0.49~0.70)であり、これも有意に低いものであった。
結論:
成人において、ICU入院後24時間以内に評価可能な10のリスクファクター
から構成されるPRE-DELIRICモデルは、
せん妄発症の予測能を高く持つものと考えられる。
by otowelt
| 2012-03-11 20:27
| 集中治療









