NSCLCにおける血清CYFRAは治療反応性に相関する
2012年 03月 28日
スタディ規模が小さいので参考程度に読んでみた。
Abstractには記載されていないが、CYFRAの減少は
log CYFRAの27%減少を意味している。
Edelman, Martin J, et al.
CYFRA 21-1 as a Prognostic and Predictive Marker in Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer in a Prospective Trial: CALGB 150304
Journal of Thoracic Oncology: April 2012 - Volume 7 - Issue 4 - p 649–654
背景:
サイトケラチン19とその可溶性フラグメントであるCYFRAは
非小細胞肺癌における治療反応性と生存に関連マーカーで
あると考えられてきた。進行非小細胞肺癌におけるII相試験
(カルボプラチン・ゲムシタンにエイコサノイドモデュレーターである
celecoxib, zileuton, あるいはその両方を組み合わせたもの
を併用した試験)において、血清CYFRAレベルが治療前・治療中に
採取された。
方法:
血清CYFRAレベルはベースライン時と、1コース目の治療後に測定された。
88の患者においてペアの検体が解析有用であった。初期血中濃度の
対数と血中濃度差をOS、FFS(failure free survival)と関連づけて解析。
結果:
ベースラインCYFRAレベルが低いと、OS、FFSの延長がみられた
(p < 0.0001 and p = 0.0003)。加えて、CYFRAレベルの
大きな減少もOSとFFSの延長に関連していた(p = 0.0255 and p = 0.0068)。
結論:
血清CYFRAレベルとCYFRAの変化は、非小細胞肺癌における
化学療法反応性の信頼性のあるマーカーである。しかしながら、
その正確な血清レベル閾値はまだ同定されていない。
Abstractには記載されていないが、CYFRAの減少は
log CYFRAの27%減少を意味している。
Edelman, Martin J, et al.
CYFRA 21-1 as a Prognostic and Predictive Marker in Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer in a Prospective Trial: CALGB 150304
Journal of Thoracic Oncology: April 2012 - Volume 7 - Issue 4 - p 649–654
背景:
サイトケラチン19とその可溶性フラグメントであるCYFRAは
非小細胞肺癌における治療反応性と生存に関連マーカーで
あると考えられてきた。進行非小細胞肺癌におけるII相試験
(カルボプラチン・ゲムシタンにエイコサノイドモデュレーターである
celecoxib, zileuton, あるいはその両方を組み合わせたもの
を併用した試験)において、血清CYFRAレベルが治療前・治療中に
採取された。
方法:
血清CYFRAレベルはベースライン時と、1コース目の治療後に測定された。
88の患者においてペアの検体が解析有用であった。初期血中濃度の
対数と血中濃度差をOS、FFS(failure free survival)と関連づけて解析。
結果:
ベースラインCYFRAレベルが低いと、OS、FFSの延長がみられた
(p < 0.0001 and p = 0.0003)。加えて、CYFRAレベルの
大きな減少もOSとFFSの延長に関連していた(p = 0.0255 and p = 0.0068)。
結論:
血清CYFRAレベルとCYFRAの変化は、非小細胞肺癌における
化学療法反応性の信頼性のあるマーカーである。しかしながら、
その正確な血清レベル閾値はまだ同定されていない。
by otowelt
| 2012-03-28 09:22
| 肺癌・その他腫瘍