呼吸器学会総会で気になった報告。
肺癌学会総会でも発表されていたように思う。
背景:
血中のエルロチニブ濃度は2%以下と低く、
未変化体の血中濃度のみで、副作用を予測することはできない。
目的:
非小細胞肺癌(NSCLC)で、血中エルロチニブ代謝物のうち、
エルロチニブの副作用とされている皮膚障害あるいは肝障害の
発現と関連のあるものをサーベイする。
方法:
対象はNSCLC患者50人。
エルロチニブ150mg/日を投与し、血中エルロチニブとその代謝物を測定。
血中エルロチニブおよび関連代謝物はhigh-performance liquid
chromatography-tandem mass spectrometry(LC-MS/MS)で測定。
day8以降の血中濃度安定期での代謝物を解析し、
未変化体エルロチニブ/代謝物比を評価した。
結果:
エルロチニブ代謝物として13種類が同定され、このうち酸化体8種類、
硫酸体1種類では毒性との関連性がなかった。
グルクロン酸抱合体(4種類)では、未変化体エルロチニブ/代謝物比と
Grade3皮膚障害および肝障害との関連性がみられた(OR22.1、p=0.0037)。
ROCの解析で、Grade3以上の毒性に対し、グルクロン酸抱合体の代謝比は
感度、特異度が高かった(AUC=0.838)。
結論:
エルロチニブを使用するNSCLC患者のいて
グルクロン酸抱合体の代謝比によりGrade3以上の毒性発現が予測可能である。
肺癌学会総会でも発表されていたように思う。
背景:
血中のエルロチニブ濃度は2%以下と低く、
未変化体の血中濃度のみで、副作用を予測することはできない。
目的:
非小細胞肺癌(NSCLC)で、血中エルロチニブ代謝物のうち、
エルロチニブの副作用とされている皮膚障害あるいは肝障害の
発現と関連のあるものをサーベイする。
方法:
対象はNSCLC患者50人。
エルロチニブ150mg/日を投与し、血中エルロチニブとその代謝物を測定。
血中エルロチニブおよび関連代謝物はhigh-performance liquid
chromatography-tandem mass spectrometry(LC-MS/MS)で測定。
day8以降の血中濃度安定期での代謝物を解析し、
未変化体エルロチニブ/代謝物比を評価した。
結果:
エルロチニブ代謝物として13種類が同定され、このうち酸化体8種類、
硫酸体1種類では毒性との関連性がなかった。
グルクロン酸抱合体(4種類)では、未変化体エルロチニブ/代謝物比と
Grade3皮膚障害および肝障害との関連性がみられた(OR22.1、p=0.0037)。
ROCの解析で、Grade3以上の毒性に対し、グルクロン酸抱合体の代謝比は
感度、特異度が高かった(AUC=0.838)。
結論:
エルロチニブを使用するNSCLC患者のいて
グルクロン酸抱合体の代謝比によりGrade3以上の毒性発現が予測可能である。