百日咳のwhoopingの映像

 喘息や慢性咳嗽で紹介される患者さんで、もしやと思ってとった抗PT抗体が極度に高いケースがある。呼吸器内科医にとっても百日咳は慢性咳嗽の重要な鑑別疾患の1つであるため、whoopingのビデオは一度は見ておきたい。
 というわけで、典型的なwhoopingのビデオがNEJMで公開されている。

Renee K. Rutledge,et al.
Whooping Cough in an Adult
N Engl J Med 2012; 366:e39

百日咳のwhoopingの映像_e0156318_22421273.jpg
症例:喘息発作としてステロイド治療を受けるものの咳嗽の改善がみられなかった64歳男性。アジスロマイシンを投与され、症状が改善後に鼻咽頭培養のBordetella pertussisが陽性であることがわかった。百日咳ワクチンの接種歴はなく、退院後1ヶ月目にDTaPワクチンを接種した。

百日咳の痙咳期には、短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて息を吸う時に笛音のようなヒューという音が出る(whooping)。この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼ぶことがある。咳の持続は100日も継続することはまれであり、多くはその半分の50日程度であろう。
by otowelt | 2012-06-22 01:36 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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