侵襲性アスペルギルス症の診断におけるBAL中ガラクトマンナンのメタアナリシス

Mingxiang Zou, et al.
Systematic Review and Meta-Analysis of Detecting Galactomannan in Bronchoalveolar Lavage Fluid for Diagnosing Invasive Aspergillosis
PLoS ONE 7(8): e43347. doi:10.1371/journal.pone.0043347


背景:
 気管支肺胞洗浄(BAL)におけるガラクトマンナンアッセイは、侵襲性アスペルギルス症の診断に使われてきた。われわれは、BAL中のガラクトマンナンの診断精度を推定検証した。

方法および結果:
 侵襲性アスペルギルス症におけるBAL中のガラクトマンナンアッセイのシステマティックレビューを30試験で実施した。PubMed、CBM (China Biological Medicine Database)データベースによって2012年2月までの試験を検索した。診断オッズ比とサマリーROCをそれぞれのカットオフ値で構築した。加えて、感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比が算出された。QUADAS-2は以下の通り。
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 30試験はメタアナリシスに組み込まれた。provenあるいはprobable侵襲性アスペルギルス症の診断において、カットオフ値0.5でのBAL中ガラクトマンナンの診断オッズ比、感度、得意度、陽性尤度比、陰性尤度比は、それぞれ52.7 (95% CI 31.8–87.3), 0.87(95% CI 0.79–0.92), 0.89 (95% CI 0.85–0.92), 8.0 (95% CI 5.7–11.1) 0.15 (95% CI 0.10–0.23)であった。サマリーROCは0.94 (95% CI 0.92–0.96)であった。カットオフ値0.5と比較して、カットオフ値1.0では高い診断オッズ比、特異度、陽性尤度比がみられ、感度と陰性尤度比は同等であった。そのため、カットオフ値は1.0が望ましいと考えられた。BAL中ガラクトマンナンと比較して、血清ガラクトマンナンは感度が低く、特異度は高かった。PCRは感度が低く、特異度は同等であった。
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結論:
 適切なカットオフ値1.0の場合、BAL中ガラクトマンナンアッセイはPCRや血清ガラクトマンナンと比較して高い感度が得られた。BAL中ガラクトマンナンアッセイは、provenあるいはprobable侵襲性アスペルギルス症の診断に有用と考えられる。
by otowelt | 2012-08-16 11:43 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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