経気管支肺生検はEBUS-TBNAの合併症リスク因子
2012年 11月 06日
CHESTのトップページに掲載されていた論文です。EBUS-TBNAで肺生検をおこなえば、合併症リスクは上昇するのは当然なのですが・・・。
George A. Eapen, et al.
Complications, Consequences, and Practice Patterns of Endobronchial Ultrasound-Guided Transbronchial Needle Aspiration: Results of the AQuIRE Registry
CHEST.2012doi:10.1378/chest.12-0350
背景:
超音波ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)の合併症のリスク因子を同定するスタディは少ない。このスタディの目的は、EBUS-TBNAを行う上での合併症のリスク因子を同定することである。
方法:
American College of Chest Physicians Quality Improvement Registry, Evaluation, and Education (AQuIRE) データベースにおいて、EBUS-TBNAを施行された患者データをプロスペクティブに抽出し、その合併症の頻度、因果関係、予測因子を解析した。
結果:
われわれは6病院において1317人の患者を登録した。19人の患者で合併症がみられた(1.44%; 95% CI, 0.87%-2.24%)。経気管支肺生検(TBBx)のみが合併症のリスク因子であり、TBBxを施行された3.21%の患者に起こり、TBBxを施行されていない1.15%の患者に起こった(OR, 2.85; 95% CI, 1.07-7.59; P = 0.04)。気胸は7人の患者にみられた(0.53%; 95% CI, 0.21%-1.09%)。ケアレベルの拡大は14人の患者におこなわれた(1.06%; 95% CI, 0.58%-1.78%):そのリスクファクターは以下の因子を含んでいた。70歳を超える患者(OR, 4.06; 95% CI, 1.36-12.12; P = 0.012)、入院患者(OR, 4.93; 95% CI, 1.30-18.74; P = 0.019)、深い鎮静あるいは全身麻酔(OR, 4.68; 95% CI, 1.02-21.61; P = 0.048)。
迅速細胞診をおこなわれた患者の12.6%にTBBxがおこなわれ、迅速細胞診をおこなっていない患者の19.1%でTBBxがおこなわれた(P = 0.006)。
結論:
TBBxのみがEBUS-TBNAの合併症のリスク因子であった。迅速細胞診は有意にTBBxの頻度を減らすことができる。
George A. Eapen, et al.
Complications, Consequences, and Practice Patterns of Endobronchial Ultrasound-Guided Transbronchial Needle Aspiration: Results of the AQuIRE Registry
CHEST.2012doi:10.1378/chest.12-0350
背景:
超音波ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)の合併症のリスク因子を同定するスタディは少ない。このスタディの目的は、EBUS-TBNAを行う上での合併症のリスク因子を同定することである。
方法:
American College of Chest Physicians Quality Improvement Registry, Evaluation, and Education (AQuIRE) データベースにおいて、EBUS-TBNAを施行された患者データをプロスペクティブに抽出し、その合併症の頻度、因果関係、予測因子を解析した。
結果:
われわれは6病院において1317人の患者を登録した。19人の患者で合併症がみられた(1.44%; 95% CI, 0.87%-2.24%)。経気管支肺生検(TBBx)のみが合併症のリスク因子であり、TBBxを施行された3.21%の患者に起こり、TBBxを施行されていない1.15%の患者に起こった(OR, 2.85; 95% CI, 1.07-7.59; P = 0.04)。気胸は7人の患者にみられた(0.53%; 95% CI, 0.21%-1.09%)。ケアレベルの拡大は14人の患者におこなわれた(1.06%; 95% CI, 0.58%-1.78%):そのリスクファクターは以下の因子を含んでいた。70歳を超える患者(OR, 4.06; 95% CI, 1.36-12.12; P = 0.012)、入院患者(OR, 4.93; 95% CI, 1.30-18.74; P = 0.019)、深い鎮静あるいは全身麻酔(OR, 4.68; 95% CI, 1.02-21.61; P = 0.048)。
迅速細胞診をおこなわれた患者の12.6%にTBBxがおこなわれ、迅速細胞診をおこなっていない患者の19.1%でTBBxがおこなわれた(P = 0.006)。
結論:
TBBxのみがEBUS-TBNAの合併症のリスク因子であった。迅速細胞診は有意にTBBxの頻度を減らすことができる。
by otowelt
| 2012-11-06 00:01
| 気管支鏡