
Karl A. Franklin, et al.
Sleep apnoea is a common occurrence in females
Eur Respir J 2013; 41: 610–615
背景:
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、主に男性によくみられる病態であり、いびきと日中の眠気を伴い、循環器系疾患と関連している。われわれは、一般的な女性におけるOSAの頻度を調べた。
方法:
われわれはスウェーデンにおける20~70歳の10000人の女性からランダムに抽出した400人の女性を検討した。参加者は、アンケートに答え、オーバーナイトポリソムノグラフィーを受けた。
アンケートはランダムに送付され、71.6%の回収率であった。アンケートはたとえば「どのくらいの頻度で大きないびきをかき、困っていますか?」という質問に対して「全く困っていない」「めったに困らない」「時に困る」「しばしば困る」「頻繁に困る」といった選択肢を準備するものである。ちなみにこの質問に対して「しばしば」「頻繁」が7.6%を占めた。
結果:
患者特性は以下の通りであった。

OSA(AHIが5以上)は20~70歳の女性の50%に観察された(95% CI 45–55%)。


結論:
OSAは20~70歳女性の50%に起こる。20%が中等度無呼吸、6%が重度無呼吸を呈していた。女性の睡眠時無呼吸は年齢、肥満、高血圧に関連していたが、日中の眠気とは関連していなかった。女性における睡眠時無呼吸を検索する場合、高血圧と肥満は検証されるべき病態であろう。