
Regina Wai Man Leung, et al.
Short-form Sun-style t’ai chi as an exercise training modality in people with COPD
ERJ May 1, 2013 vol. 41 no. 5 1051-1057
目的:
このスタディの目的は、短期的な孫氏(孫式)太極拳(Sun-style t’ai chi)(SSTC)の効果を調べること(part A)と、COPD患者におけるSSTCの運動強度を検証すること(part B)である。
方法:
Part A:登録参加者はランダムに太極拳群および通常治療群(コントロール群)に割り付けられた。1週間に2回の太極拳を12週間続けた。

Part B:太極拳群で訓練を受けた参加者が漸増シャトルウォーキングテストなどの運動試験をおこない、SSTCの酸素消費(VO2)を調べた。SSTCの運動強度はVO2予備能(%)と定義した。
Supplementary material:


結果:
42人の参加者(平均±SD一秒量が予測値の59±16%)のうち38人がpart Aを完遂し、15人がpart Bを完遂した。コントロール群と比較してSSTCは有意にシャトルウォーキング耐久時間の増加がみられた(平均差384秒, 95%信頼区間186–510)。また準継ぎ足立ち検査における中央-片側重心動揺性の減少がみられ(平均差-12.4 mm, 95%信頼区間 -21– -3)、慢性呼吸器疾患質問表において総合スコアの上昇がみられた(平均差11点, 95%信頼区間 4–18)。SSTCの運動強度はVO2予備能(%)で53±18%だった。
結論:
COPD患者において中等度の運動強度を達成するため、SSTCは効果的なトレーニングモダリティである。