喫煙は潜在性結核感染のリスクを上昇させる
2013年 06月 08日
喫煙とLTBIの関連についての報告です。P. Godoy, et al.
Smoking in tuberculosis patients increases the risk of infection in their contacts
INT J TUBERC LUNG DIS 17(6):771–776, 2013
目的:
結核菌の接触者のうち喫煙をしているものについて、潜在性結核感染(LTBI)のリスクを同定すること。
方法:
試験はスペイン・カタルーニャ地方の14歳超の結核の症例の接触者におけるLTBIを探索したものである。このサーベイは結核症例ごとに接触者を検出した。LTBIはツベルクリン反応で5mm以上のものと定義された。LTBIのリスクは多変量ロジスティック回帰分析によって喫煙を同定し、補正オッズ比と95%信頼区間を算出した。
結果:
結核症例のうち喫煙者は40.7%(439人/1079人)であり、接触者のうちのLTBIの頻度は29.7%だった(2281人/7673人)。

LTBIは男性に多くみられ(非補正オッズ比1.3、95%信頼区間1.0-1.4)、スペイン外での出生の場合にもオッズ比を上昇させた(非補正オッズ比2.1、95%信頼区間1.8–2.4)。また、喫煙は有意にLTBIリスクを接触者において上昇させた(補正オッズ比1.5、95%信頼区間1.3–1.7, p=0.001)。他にも、男性も補正後のオッズ比ではリスクであり(補正オッズ比1.2 、95%信頼区間1.1–1.4、p=0.004)、同一家族内もそのリスクを上昇させた(補正オッズ比2.9、95%信頼区間2.5–3.3、p<0.001)。
結論:
喫煙はLTBIのリスクを増加させる。喫煙率を減少させることで、LTBIを含めた結核感染の蔓延を予防できる可能性が示唆される。
by otowelt
| 2013-06-08 01:13
| 抗酸菌感染症









