多剤耐性結核に対するレボフロキサシンとモキシフロキサシンの培養陰性化率は同等
2013年 09月 13日
多剤耐性結核に対するフルオロキノロンの論文です。当院では感受性があればレボフロキサシンを使用しています。Won-Jung Koh, et al.
Comparison of Levofloxacin versus Moxifloxacin for Multidrug-Resistant Tuberculosis
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, in press.
背景:
レボフロキサシンとモキシフロキサシンは、多剤耐性結核(MDR-TB)患者の治療に推奨されるフルオロキノロンとして最もよく使用される2薬剤である。しかしながら、MDR-TB患者に対して両薬剤の効果を比較した試験は少ない。
目的:
MDR-TBの治療3ヶ月後の喀痰培養陰性化に対するレボフロキサシンとモキシフロキサシンの効果を検証すること。
方法:
このプロスペクティブ多施設共同ランダム化オープンラベル試験において、我々は182人のMDR-TB患者(ただしレボフロキサシンとモキシフロキサシンに感受性がある結核菌とする)を、MDR-TBの標準治療をベースに入れた状態でレボフロキサシン750mg/日(90人)あるいはモキシフロキサシン400mg/日(92人)にランダムに割り付けた。プライマリアウトカムは、治療3ヶ月時点での喀痰の抗酸菌培養陰性化が得られた患者の頻度とした。セカンダリアウトカムは、培養陰性化までの期間、塗抹陰性化までの期間、3ヶ月時点でのデータ脱落有無、薬剤の副作用の頻度とした。
結果:
治療3ヶ月時点で、レボフロキサシン群77人中68人(88.3%)、モキシフロキサシン群74人中67人(90.5%)が喀痰の抗酸菌培養が陰性化した(モキシフロキサシンに対するレボフロサキシンのオッズ比0.78、95%信頼区間0.27-2.20)。薬剤による副作用はレボフロキサシン群で6人(7.7%)、モキシフロキサシン群で4人(5.2%)観察された(P=0.75)。
結論:
MDR-TBに使用するフルオロキノロンとしてレボフロキサシンとモキシフロキサシンは、治療開始3ヶ月時点の喀痰の抗酸菌培養陰性化で治療効果に差はみられなかった。
by otowelt
| 2013-09-13 00:15
| 抗酸菌感染症









