3種混合吸入はCOPDに有効か?:チオトロピウム+サルメテロール+フルチカゾン
2013年 09月 16日
いわゆる“どうしようもない症例”でない限り、個人的には3種類を吸入させることはないのですが、いつか3種類の合剤が登場したりして、それが標準治療になるのかなあと思ったりもしています。少し簡略化して記載していますが、興味深い論文をご紹介します。
Hoshino M, et al.
Effects of Tiotropium and Salmeterol/Fluticasone Propionate on Airway Wall Thickness in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Respiration, in press. DOI: 10.1159/000351116
背景:
チオトロピウムとサルメテロール/フルチカゾンの3種類を吸入することは、COPD治療で広く用いられている。しかしながら、3種類の吸入の気道壁の構造に対する変化についてはわかっていない。
目的:
この試験の目的は、チオトロピウム、サルメテロール、サルメテロール/フルチカゾン、チオトロピウム+サルメテロール/フルチカゾンを使用することによるCOPDの気道構造(airway dimensions)をアセスメントすることである。
方法:
ランダム化オープンラベル4-way試験(n=60)が16週間おこなわれた。治療アームは、チオトロピウム(18μg1日1回), サルメテロール(50μg1日2回), サルメテロール/フルチカゾン(50/250μg1日2回)、チオトロピウム+サルメテロール/フルチカゾン(同量)とした。CTによって気道構造が解析された。また、呼吸機能検査とSGRQスコアが評価された。
結果:
チオトロピウム+サルメテロール/フルチカゾンは、他の群と比較して最も気道壁(体表面積で補正した後の気道壁領域[WA]やWA%)を減少させた(全てp < 0.05)。気道壁のこれらの変化は、一秒量の変化と相関がみられていた。3種類の吸入による治療後、SGRQスコアは有意に改善した。
結論:
チオトロピウム+サルメテロール/フルチカゾンの3種類の吸入は、COPD患者における気道壁の厚さを減らす上で効果的である。
by otowelt
| 2013-09-16 00:41
| 気管支喘息・COPD









