特発性肺線維症患者におけるデヒドロエピアンドロステロンの減少
2013年 11月 11日
IPFとDHEAの関連についての話題です。Mendoza C, et al.
DHEA has strong antifibrotic effects and is decreased in idiopathic pulmonary fibrosis.
ERJ November 1, 2013 vol. 42 no. 5 1309-1321
背景:
特発性肺線維症(IPF)は、筋線維芽細胞の集簇と異常な肺リモデリングに特徴づけられる加齢に関連した肺疾患である。デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は、年齢とともに減少するステロイドプロホルモンであるが、極度の減少は慢性変性疾患に関連すると考えられている。
方法:
われわれは137人のIPF患者と58人のコントロール患者において、血清DHEAおよびその硫酸化型(DHEA-S)を測定し、ヒト肺線維芽細胞に対するDHEAの効果を調べた。
結果:
血清DHEA/DHEA-SはIPFの男性患者で有意に減少していた(DHEA中央値[range] 4.4[0.2–29.2] vs. 6.7[2.1–15.2] ng/mL, p<0.01、DHEA-S中央値[range] 47 [15.0–211] vs. 85.2 [37.6–247.0] mg/dL, p<0.001)。女性においてはDHEA-Sのみが減少していた(32.6 [15.0–303.0] versus 68.3 [16.4–171] mg/dL, p<0.001)。

DHEAは線維芽細胞の増生を減少させ、同細胞のアポトーシスを約2倍に増加させた。カスパーゼ-9(細胞内の自発的なストレス応答)活性化がその機序であると考えられる。この効果は、いくつかの前アポトーシスタンパクのアップレギュレーション、および抗アポトーシスタンパクのダウンレギュレーションに付随していた。またDHEAはトランスフォーミング増殖因子-b1によるコラーゲン産生、線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化を抑制した。
結論:
IPF患者においてDHEA/DHEA-Sの不釣り合いな減少が観察された。
by otowelt
| 2013-11-11 00:45
| びまん性肺疾患









