ナッツ類の摂取と死亡リスクの低下
2013年 11月 27日

Ying Bao, et al.
Association of Nut Consumption with Total and Cause-Specific Mortality
N Engl J Med 2013; 369:2001-2011
背景:
ナッツの摂取が多ければ、心血管疾患や2型糖尿病といった主要な慢性疾患のリスクが低くなるとされている。しかしながら、ナッツの摂取と死亡との関連ははっきりしていない。
方法:
看護師の健康調査(1980~2010年):女性76464人および医療従事者の追跡調査(1986~2010 年):男性42498人を対象に、ナッツの摂取とその後の全死亡・各死因別死亡との関連を調査した。
癌、心疾患、脳卒中の既往がある人は除外された。ナッツの摂取はベースラインの時点で評価して、2~4年ごとに更新した。
結果:
合計3038853人年の追跡において、女性16200人、男性11229人が死亡した。既知のリスク因子、または疑われるリスク因子について補正後、男女両方でナッツの摂取と全死亡とのあいだに負の相関関係があった。ナッツを摂取した参加者における摂取しなかった参加者と比較した場合、死亡の多変量ハザード比は摂取が週1回未満で0.93(95%信頼区間0.90~0.96)、週1回で0.89(95%信頼区間0.86~0.93)、週2~4回で0.87(95% 森羅区間0.83~0.90)、週5~6回で0.85(95%信頼区間0.79~0.91)、週7回以上で0.80(95%信頼区間0.73~0.86)であった(P<0.001)。ナッツの摂取と、癌、心疾患、呼吸器疾患による死亡とのあいだにも、有意な負の相関関係があった。
結論:
看護師やその他の医療従事者から構成される独立した2コホートにおいて、ナッツ摂取の頻度に死亡やその他の予測因子とは独立して、全死亡・各死因別死亡との負の相関関係があった。
by otowelt
| 2013-11-27 00:11
| 内科一般